アラザル

『アラザル』12号に載った堤拓哉の批評「「重症心身障害児(者)」と「芸術」の臨界点」について、書いておきたい。 堤は、重症心身障害児者の女性を、施設のスタッフであったサザーランドという男がレイプして妊娠させた事件を、ただ被害者が、無抵抗な物体…

「一柳慧のいる透視図」(連載第1回)引用・参照文献

石川淳「天馬賦」『石川淳選集(第十巻)』(岩波書店)所収 秋山邦晴「新しい環境への音の演出家 一柳慧」(『オペラ横尾忠則を歌う』(ブリッジ)ライナーノーツ所収 リチャード・ブローティガン「地の風」『東京モンタナ急行』(訳・藤本和子。晶文社)所…

「一柳慧のいる透視図」(連載第2回)引用・参照文献

毛沢東「矛盾論」『実践論・矛盾論』(訳・中嶋嶺雄。講談社文庫) 川添登「オリンピック施設を評する 日本的なあまりに日本的なものの数々」『現代都市と建築』(三一書房)所収 桶谷秀昭『昭和精神史』(文春文庫) 秋尾沙戸子『ワシントンハイツ GHQが東…

『アラザル vol.3』発売!

批評誌『アラザル』はvol.3を、12月6日(日)の文学フリマから発行することになった。 今回は新しい書き手が加わり、そして彼らはそれぞれ、タイポグラフィと華雪と書とタブッキと墓と、北村道子の映画の衣裳と上野樹里とダンスと写真と、柴崎友香の小説の空…

!!!!!!!!!!『アラザル』vol.2、再び参上!!!!!!!!!!

去年の5月に私たちが『アラザル』Vol.1を刊行したとき、それは佐々木敦の私塾「批評家養成ギブス」の卒業記念論集として作られたものだった。私は、1990年代から始まった映画の変容に就いての批評を書いたのだったが、それは授業の自由課題として書いて、巧…