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- 午後からシネ・リーブル神戸でカンテミール・バラゴフ『戦争と女の顔』を見る。久しぶりの映画館。やはり疲れているようで、初め少しうとうとするが、好みの映画だった。マティスのような緑や赤の服を纏い、空っぽの黒い空洞を抱えた女ふたりがいて、その空洞を何とか埋めようとするがそれはとても難しい。彼女たちと関わる男たちを含め俳優の顔がいい。公衆浴場のシークェンスで画面に女たちの裸が溢れるが、ぞっとするほど不気味な肉塊として撮られている。ポスト絶滅戦争のドミニク・アングルのような、すさまじいショット。エフゲニー・ガルペインの音楽も好み。エンドクレジットで流れる歌が特に素晴らしい*1。もう一度見たい。
- NewJeansの《Attention》はいい曲だと思う。
- サイギャラリーからの案内葉書で、倉智久美子が昨年末デュッセルドルフで亡くなったことを知る。
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- 朝早く起きて、御徒町から葉山。海に向かう人たちでいっぱいのバスに乗って、神奈川県立近代美術館葉山で、アレック・ソスの「Gathered Leaves」展を見る。
- 会場でアレック・ソスとすれ違った。
- 急いで新宿まで戻って初台の新国立劇場で、ドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》を見る。
- 新宿の駅まで写真を撮りながら歩いて帰り、そのまま新幹線に乗る。
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- 昼からだらだらと新幹線に乗る。『アセンブリ』は荷物が重くなるので置いてきて、デイヴ・ハッチンソンの『ヨーロッパ・イン・オータム』を読む。副業・スパイに励むシェフが、レイザーワイヤーで仕切られた「マイ国家」の乱立する近未来のヨーロッパで繰り広げるビターなドタバタ。どこにでも行くけれど、どこにも出られない感じが大変好み。
- 16時半から予約していたワコウ・ワークス・オブ・アートでのゲルハルト・リヒターのドローイング展に滑り込む。1950年代の作品も展示されていて、終末の浜辺のようなところを往く、小さな黒い人影がふたつ並んでいて、このダブルというテーマもまた、ずっとリヒターの作品にあるなと思う。ドローイングはここ数年の間に描き溜められたものばかりで、線の展開でも、やはり面と映り込みと翳りを立ち上がらせるのがリヒターだった。
- 同じビルの中の開いているギャラリーを眺めて、コンビニで傘を買う。六本木から地下鉄で銀座に出てエルメスで田口和奈の《A Quiet Sun》展を見る。展示が上手だなと思う。フリーダの肖像を使った写真が良かった。
- 銀座をぶらついて、地下の「ABCらーめん」に入って麻醤麺と半チャンを食べる。そのまま新橋まで歩いて山手線。御徒町の駅から少し歩いたところにあるホテルに着く。何も考えず、ドミトリタイプを除外して、風呂がついている都内のホテルを検索していちばん上に出てきたところを選んだ。