2005-09-02から1日間の記事一覧

確かに凄い小説だった

帰りの電車の中で、W・G・ゼーバルトの『アウステルリッツ』を読了する。デラシネの感覚と類いまれな知性の混交する、恐ろしく精緻な小説。米村秀雄訳のサミュエル・R・ディレイニー破格の傑作『エンパイア・スター』を最初に読んだとき、私は最後のページ…