2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

きょう買ったCD

『Astrid Varney』(DG、Original Masters) 私の大学のときの恩師・須藤訓任先生は、講談社選書メチエで『ニーチェ』と云う著書(私が大学を出てから出版されたこの本を読んで、最初の就職にしくじった私はどれだけ励まされたことか!)をお持ちの哲学者で…

きょう買った古書

よしながふみ『それを言ったらおしまいよ』(太田出版) 『メロディ』で連載中のよしながふみの「大奥」、実に面白い。超絶技巧とフェミニズムとSFの結びつき。

祖父の腕時計と祖母の愚痴

先日、大学に入ってすぐのときから使っているスウォッチのクロノグラフが壊れた。ご存知の通りスウォッチは分解修理ができない。腕時計がないと大変困るが給料日はまだ遠い。そして、ふと思い出した。ずいぶん昔に父親から貰って、放っておいた祖父の腕時計…

女王陛下と王子様に謁見。

さすがに今朝は眠りに眠る。おっとりと正午前に柚子とふたりで階下に下りると姑から呆れられる。午後から柚子と宝塚へ。蓮華嬢と三人で宙組の公演を見物する。『ホテル・ステラマリス』と『レヴュー伝説〜モン・パリ誕生77周年を記念して〜』*1の二本立て。 …

ハイデガーと苺と夜更かし

9時半起床。柚子は土曜も早朝から出勤である。本棚を取りあえず四本組み立て、終日、段ボール箱と格闘。大学生のときに買いあさったハイデガーの研究書をぱらぱらと読む。 昼過ぎ、柚子の姉の旦那(いづれ義兄となるわけだ)が、彼の母の実家で採れたハウス栽…

私はビジネス書を(原則として)読まない。

TRPGというゲームを知っていますか? アメリカ発祥のこれは、誰もが幼い頃に経験したであろうゴッコ遊びを、ルール化したものです。複数でテーブルを囲み、まずは今から自分がどんなキャラクターを演じるかを、技能値やイラストで設定します。それから会話だ…

きょう買った105円棚の古書

パスカル・キニャール『ヴュルテンベルクのサロン』(早川書房) ずっと探していたので、とても嬉しい。 筒井康隆編『現代世界への問い』(岩波書店) 佐藤亜紀の抱腹絶倒にして真摯なる超絶技巧小説論「物語のゆくえ」が入っているのだ。 佐藤哲也『沢蟹ま…

きょう買った古書

『ウェーバー・魔弾の射手』(音楽之友社。名作オペラブックス) 吉田真『ワーグナー』(音楽之友社)

きょう買った古書、など

ロート美恵『女たちのウィーン』(文藝春秋) 著者の献呈および名刺入り(苦笑)。著者は建築家で、講談社現代新書から以前なかなか面白そうな世紀末ウィーンの評伝を出していた。 中村昇『私はいかにして哲学にのめりこんだか』(春秋社) 村上龍『ニューヨ…

夢の中で

まだ空に月がくっきりと浮かぶ早朝。柚子と一緒に家を出るが、携帯を忘れて独りとぼとぼと戻る。7時半に王子公園の部屋に着き、ゴミを出す。 会社に行くまでは、まだ少し間があったので、畳の上で少し眠る。どうやらこの部屋は公民館として使うことになった…

引越の顛末

久しぶりに一睡もしない徹夜。8時過ぎに引越屋が来る。積み込みだけで2時間余。引越屋、私を鬼か悪魔かのように、チクチクと厭味を云う。「お客さんの荷物、グランドピアノ三台分の重さと一緒でっせ」。しかも私に云うのではなく、今日から私が同居を始め…

日曜の昼と月曜の朝

午後から柚子と式場を見学に天満橋へ。堂島のロンドンティルームでお茶を飲んで帰路。ロンドンが「丼」を始めていて吃驚する。JRが人身事故でずいぶん遅れる。帰宅後、カルロス・クライバーの『オテロ』を流しながら残りの荷物を纏める。明日は調子に乗って…

モリコーネよりマユズミでしょ

咳が出るので、昼は実家の近所の耳鼻科へ。鼻炎持ちなので、子どもの時から風邪をひくといつも此処に行く。一週間ぶんの薬を貰って実家に。弟から『のだめカンタービレ』の新刊を借りて、帰りの電車の中で読む。のだめは「まだ間に合う」のか? 次巻からの展…

きょう買った古書

コナン・ドイル『霧の国』(創元推理文庫) クリストファー・プリーストの怪作『奇術師』の主人公たちが、最初に相まみえる要因でもある、ヴィクトリアンから20世紀初頭の英国で大流行した降霊術。コナン・ドイルがそうとう入れ込んでいたことは有名である。…

口腔をめぐる冒険

朝イチから午前中いっぱいを、社長とDくんと共に甲東園で某社社長と面談。なるほどなあと唸らされる、かなり面白い話を聞けた。「人間が興味があるのは人間だ」と、その社長さんは云う。これ、あらゆる人間の営みの核心を突いている言葉だと思うね。 お昼は…

きょう買ったCD

グスタフ・マーラー『交響曲第9番』指揮:ブルーノ・ワルター、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 マーラーの交響曲のなかで、いちばん好きなのは第9である。交響曲と云う広大なジャンルの中でも、この曲は至高のものではないかと思う。繰り返し聴いてい…

きょう買った古書

ヴォルフガング・シュライバー『マーラー』(訳・岩下眞好。音楽之友社) 原書はロ・ロ・ロ叢書に収められているそうだ。

巨人の張り手

外は凄い風が吹きまくっている。五階建ての古いアパートの最上階である。壁やら窓やら、部屋全体が震えている。 神戸二宮町のホテルピエナ「菓子sパトリー」のスフレチーズケーキを柚子から貰った。真夜中の台所で、黙々と食べた。 今日まで書いた日記をざ…

本は腐りもしないし消えもしない

暢気に日記を更新して、古書だのCDだのを増やしている私であるが、来週は引越なのである。荷物の八割を占める書籍の半分は、ところがまだ本棚に並び、床に積みあげられているのである。ああ、ちゃんとこいつらをぎゅうぎゅうと箱詰めにして、私は此処から発…

きょう買った古書

ジェフリー・フォード『白い果実』(国書刊行会) 山尾悠子の訳文! 職場の近くの某大型古書店の本棚の並びが、数日ぶりに覗くとごっそり変わっていてぎょっとした。

きょう図書館で借りたCD

リスト『ピアノソナタロ短調と後期小品』ヴァレリィ・アファナシエフ(ピアノ) 『ベルク「ヴァイオリン協奏曲」、バルトーク「ラプソディ第1番、第2番」』指揮:ピエール・ブーレーズ、BBC交響楽団、イェフディ・メニューイン(ヴァイオリン) 現代音楽の…

フランツ・カフカ「流刑地にて」

昼飯を取りながら、「変身」に続いて読んだ。さらに「判決」や「家父の気がかり」なども。拍子抜けするほど、とても面白い。うーむ、カフカは一度集中して読まなくちゃいけないな。

きょう買った古書

久生十蘭『地底獣国』(教養文庫版) シュテファン・ツヴァイク『バルザック』(早川書房) ジェルジ・ルカーチ『歴史と階級意識』(白水社版著作集第九巻) ゲオルグ・ジンメル『生の哲学』(白水社版著作集第九巻) 後二者は函なし。何れも大変満足な値段…

ムーンライダーズは私たちの神様だった

と云う時代が、私にはあった。 甚大な影響を受けた日本のミュージッシャン、と云うのは私の場合、過去からやられた順番に並べると、坂本龍一、鈴木慶一、菊地成孔、となる。いま最も面白いのは誰か、となると、もちろん真っ先に菊地成孔に指を折るわけである…

大林宣彦の『理由』

これまでに観た日本映画のワースト1は、大林宣彦の『SADA』である。実に胸糞の悪い駄作だった。チラリと出てくる竹内力の、陸軍の青年将校は恰好良かったが。 大林宣彦の撮ったものを最初に観たのは『ふたり』だった。しかもNHKのドラマとして(いま調べた…

1974年の激しい夏の嵐

二年ほど前から再びワーグナーびたりになってから、私は『トリスタンとイゾルデ』は主に、1952年のカラヤンがバイロイトで振ったものを愛聴している。悪趣味と云われようが何だろうが、マルタ・メードルのイゾルデと、ラモン・ヴィナイのトリスタンこそが、…

変身で妹萌えを初体験!

同時代の日本の小説を読まずに、じゃあ何を読んでいるのかと云えば、主に西欧文学の古典である。甚だしい怠慢の所為で、著しく外国語を読みこなす力を欠いているため、専ら翻訳で、と云うことになるが。 いま読んでいるのはデーブリーンなのだけど、引越の荷…

芥川賞からあれこれ

芥川賞は阿部和重が獲ったそうで。島田雅彦が落とされ続けてそのまま終わったころが懐かしい。今回のノミネート作品で読んでいるのは田口賢司のだけだなあ。文芸誌は立ち読みで済ませる私も、田口の新作読みたさに掲載の『新潮』は買った。初出時は「メロウ…

図書館で借りたCD

エマーソン弦楽四重奏団『ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集』 アルバン・ベルク四重奏団『ドビュッシー&ラヴェル弦楽四重奏曲』

火中の栗を拾え!

一〇日後には引越だと云うのに、しかも荷物はまだ半分も仕上がっていないと云うのに、CD屋と書店で喜悦の時を過ごし、あまつさえ日記なんぞ書き始めて、私は何をしているのだろうか……。しかし、白洲正子が云ったかどうか忘れたが、こういうときに限って、欲…