2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

三島由紀夫の『憂國』を観る

中学生の頃から観たかった三島由紀夫の『憂國』を観る。30分弱の黒白の短編映画で台詞はなく、ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』の管弦楽がずっと鳴り続ける。 映画のオープニング、巻物が出てくる。白手袋の男の手が、それを開いてゆく。墨痕鮮やかに『…

きょう届いたDVDと250円で買った中古ヴィデオ

三島由紀夫監督『憂國』 フランシス・フォード・コッポラ監督『地獄の黙示録』 特別完全版に非ず。爆撃に始まり爆撃で終わる、1979年公開版だ!!

きょう買った新刊と古書

ジョン・バンヴィル『プラハ 都市の肖像』(訳・高橋和久+桃尾美佳。DHC) 船戸明里『アンダーザローズ』(第1巻〜第3巻。幻冬舎)

新世界、再び

昼過ぎ、再び三宮で『ニュー・ワールド』を観る。 生理的に、なんと気持ちのよいリズムを持った映画だろう。 最後はまるでゴダールの映画のようになるが、その跳躍する感じも、やはりとても気持ちがよい。傑作だな。

きょう買った古書と届いていた新刊

許光俊・編著『究極!クラシックのツボ』(青弓社) 瀬理町芳雄・監修『乗馬をはじめよう』(高橋書店) カズオ・イシグロ『遠い山なみの光』(訳・小野寺健。ハヤカワepi文庫) ハードカヴァの『女たちの遠い夏』は持っているのだが改訳決定版で、しかも100…

本職はあくまで営業なので……

試写で、テリー・ギリアムの『ローズ・イン・タイドランド』を観るつもりだったのだが、その前の営業先の社長さんの話が長すぎて、観ることができず。非常に悲しい。

きょう届いた古書

オルテガ・イ・ガゼット『オルテガ著作集』(全8巻。白水社)

『ニュー・ワールド』を観る。

きょう買ったDVD

ダニエル・シュミット『ラ・パロマ』

村上隆の作品のオーナー(爆笑)からひと言

訴訟を起していることすら知らなかったが、村上隆の裁判のニュース*1。それに対する村上隆のコメント*2。 椹木野衣の『日本・現代・美術』に拠れば、村上隆の「美術」とは、こうだ。 村上がもくろむのは、いまや日本のオリジナリティを代表するといっても過…

気づくと正客の席に座っていた

柚子、二日酔いでダウン。 朝、会社にいちど出てから西宮へ。半年ほど前から茶道を習い始めた蓮華嬢と、西宮神社で行われる「裏千家鵬雲斎千玄室大宗匠御奉仕献茶式」に。 千玄室が神前で茶を点てるのを境内の外から、おばさんたちと一緒に眺めたが、ネイテ…

男もすなるゼロジャンル小説といふものを

新城カズマの『ライトノベル「超」入門』を読み終わる。 現在は、読書が教養の増進やら人生の手引である必要(建前)がなくなり、単なる暇つぶしのひとつの手段と化している。 ライトノベルは中高生が主な読者であり、他にも数多の娯楽が存在する現状の中か…

きょう頂戴した漫画

大西実生子『イゾラバ』(第1巻。秋田書店)

レンタルヴィデオを観る夜

柚子が観ていた『ハリー・ポッターと賢者の石』を途中から一緒に観る。美術は良くできているし、役者たちは子役を含め、なかなか愉しそうに演じていて、観ていて飽きなかった。するっと眺めることができる映画だった。 そのまま『∀ガンダム』の第一巻を観る…

きょう買ったCD

ヴェルディ『ナブッコ』(指揮:ジュゼッペ・シノーポリ。ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団)

きょう買った新刊

カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』(訳・土屋政雄。早川書房)

子育ては最高の教育であり娯楽なのだろう、たぶん。

昼前、自転車を飛ばして駅前の不二家でイチゴのバースデイ・ケーキを買う。姪を連れて義姉夫婦と、義兄の弟が来るためである。姪は先日、二歳になったばかり。 バースデイ・ケーキに挿した2本の蝋燭の火を吹き消す折、私が写真を撮ろうとすると、姪はびぃび…

悲観しつつ絶望せず

稲葉振一郎『モダンのクールダウン』を読了。 青を大胆に使った装丁は、ポップでなかなかそそられる*1。 話が長い。議論の本筋を思わず失念するほど。これを、例えば山形浩生なら半分以下の分量で書くだろう。 稲葉は「片隅の啓蒙」と云う長いシリーズ(主著…

きょう買った新刊本

本日も元町の病院に。経過良好。モトコーの入口のジャパンブックスで本を買う。 マイクル・スワンウィック『グリュフォンの卵』(訳・小川隆ほか。早川文庫) 漫画・伊藤悠+原作・佐藤大輔『皇国の守護者』(第3巻。集英社) こなみかなた『チーズスイート…

きょう買ったCD

ヴェルディ『アイーダ』(指揮:クラウディオ・アバド。ミラノ・スカラ座管弦楽団。DG) ヴェルディ『オテロ』(指揮:チョン・ミュンフン。パリ・バスティーユ歌劇場管弦楽団。DG) 茶屋町のタワーレコードにて。 対訳を持っていなかったはず、と思い、『オ…

誰も寝てはならぬ

日付が変わる頃、会社から帰宅。F大兄から電話があり、少し話す。 柚子に、遅すぎる夕食を作ってもらい、その後入浴。その後爆睡。

きょう買った古書

酒井健『バタイユ入門』(ちくま新書) M女史とお話をしていて、バタイユを体系的に読んだことがないのを思い出し、定番の入門書を購入する。

きょう買ったCD

ヴェルディ『ドン・カルロ』(指揮:クラウディオ・アバド。ミラノ・スカラ座管弦楽団。1977年ライヴ。MYTO) 茶屋町のタワーレコードにて購入。状態の良いライヴ録音で、歌手や合唱のレヴェルは非常に高く、オケの美しい響きは、熱がこもっていながら決して…

きょう買った古書

吉田修一『ひなた』(光文社) 福田和也『乃木希典』(文藝春秋) 『ホイスラー展』(読売新聞社。1987年)

18年前に出会った女と再会す

梅田に向かう阪急電車を途中下車して、駅前から延びる商店街の中の某大型古書店へ。 ぶらぶらと棚を覗いて、気になっていた吉田修一の小説と、105円棚で福田和也の乃木将軍の評伝を買って店を出ると、今まで全然気付かなかったのだが、其処から数十メートル…

ロバート・カーセン演出の『椿姫』

ロバート・カーセン演出の『椿姫』*1をようやっと観る。特に、美しい枯葉が舞い散る……と見せ掛けてドル紙幣(ヴェルディの肖像なのは御愛嬌)がチラリチラリと降り積もる第2幕の身も蓋もなさと、人間の無関心と冷たさが徹底された第3幕が素晴らしい。 仕事を…

きょう買った新刊

新城カズマ『ライトノベル「超」入門』(ソフトバンク新書)

武道家・内田樹を見物する

U君に誘われて、芦屋で行われている内田樹の合気道の道場の稽古を見学。合気道の基礎のカタを繰り返し練習していたのだが、寧ろモダン・ダンスのレッスンを見ているようで面白かった。内田樹の指導は、とてもユニーク。U君は、さっそく来週から入門すると鼻…

きょう買った古書

ハンター・S・トンプソン『アメリカン・ドリームの終焉』(訳・副島隆彦。講談社) ヴァルター・ベンヤミン『ベンヤミン・コレクション 1 --近代の意味--』(編訳・浅井健二郎。ちくま学芸文庫) ヴァルター・ベンヤミン『ベンヤミン・コレクション 2 --エ…

病院へ行く

『嫌オタク流』を受けて、稲葉振一郎の『モダンのクールダウン』を読み始める。 昼過ぎ、電話帳で調べた元町の某病院へ。裏路地に建て込んだ雑居ビルの中の病院だが、待合室は意外なほど混み合っている。オッサンばかりだが。すると当然、医師もオッサンだろ…