2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

きょう届いたDVD

フリッツ・ラング監督『スピオーネ』(紀伊國屋書店)

きょう買った古書と届いた古書

浅羽通明『天皇・反戦・日本』(幻冬舎) パスカル・キニャール『音楽への憎しみ』(訳・高橋啓。青土社)

『アマリール氏の事件簿』を観る。

昼から柚子と出掛け、シアターシンクタンク万化*1の新作『アマリール氏の事件簿』を観に行く。会場で、弟とF大兄夫妻と待ち合わせる。小屋のなかで全身ピンクのロリ服でぎっちり武装したK嬢と会う。 今回の舞台は、大東亜戦争(に良く似た、鏡の国の戦争)の…

きょう買った新刊と届いた新刊

basso『amato amaro』(茜新社) オノナツメも良いけど、断然basso名義での作品のほうが私は好き。 John Elderfield『Manet and the Execution of Maximilian』(The Museum of Modern Art)

デイヴィッド・リンチの『2007年内宇宙の旅』

試写でデイヴィッド・リンチの『インランド・エンパイア』*1を観る。何なんだこれは!?と叫びたくなる大傑作であり、何なんだこれは!?と叫びたくなる大怪作。リンチの最高傑作だし、フェリーニのそれみたいな見事な女性映画だし、今年の私のベストワンはこれ…

ノワール・ノワール・ノワール

ジム・トンプスンの『残酷な夜』を読了。「わざわざ地面を掘って探すまでもない」、いま此処にある「地獄」で「ジョークみたいな存在に生まれついた人間」たちが転げまわる。もぉぉぉぉぉぉぉのすごく「いいにおい」のする傑作。かの滝本誠師の巻末解説が、…

きょう買った古書

ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン『地球人のお荷物』(訳・稲葉明雄、伊藤典夫。ハヤカワ文庫) 半藤一利、保阪正康、中西輝政、戸高一成、福田和也、加藤陽子『あの戦争になぜ負けたのか』(文春新書) 少なくとも、トンデモ陰謀論者の中西輝…

きょう買った新刊

レフ・トルストイ『セワ゛ストーポリ』(訳・中村白葉。岩波文庫) ジム・トンプスン『残酷な夜』(訳・三川基好。扶桑社ミステリー文庫)

『ザ・シューター』を観る

JR芦屋駅前のアシヤ書房が閉店していた。シャッターに、先月末で店を畳んだと貼り紙がしてあった。りずむぼっくすの芦屋店も春に店を閉めたし、これで芦屋へ来ることもなくなった。 西崎憲の編訳による『エドガー・アラン・ポー短編集』を読了。 以下に引く…

きょう買った新刊

滝本誠『コーヒーブレイク、デイヴィッド・リンチをいかが』(洋泉社) 導師の新刊が、前著からこんなにも早く出たなんて!! 入江亜季『群青学舎』(第2巻。エンターブレイン)

終日、家のなかで。

渋谷慶一郎の『ATAK000』とマーヴィン・ゲイの『What’s Going On』をエンドレスで聴いていた。 ベンヤミン嬢がロンドンに留学した。万歳三唱。 来秋のウィーン国立歌劇場の引越公演、ティーレマンの振る『ニュルンベルクのマイスタージンガー』はなくなった…

ハチ・セッション。

昨日買ったツィンマーマンのCDを、ベランダの窓を開けて聴いていたら、カーテンの向こうに一匹の蜂が飛んできて、しばらくの間、弦楽器のように低く唸りをあげていた。 夕方から実家に。黒猫と遊ぶ。弟の枕元から、勝手に『もやしもん』の第5巻を借りてくる…

きょう買った中古CD

『ベルント・アロイス・ツィンマーマン作品集』(アルフォンス&アロイス・コンタルスキー他。DG) アルバン・ベルク『弦楽四重奏曲/抒情組曲』(アルディッティ弦楽四重奏団。WOTRE MUSIC)

きょう買った古書と新刊

『ビジュアル博物館 船』(同朋舎出版) テーオドア・フォンターネ『北の海辺』(訳・立川洋三。晶文社) 加藤陽子『満州事変から日中戦争へ 「シリーズ日本近現代史」第5巻』(岩波新書)

私は夏が嫌いだ

三宮の古本屋と中古レコード屋をふらふら回り、U君邸へ。押井守の最新作に就いてさっそく語りまくる。 夜、久しぶりにスターバックスでキャラメルフラペチーノ(エクストラホイップ)を飲みながら柚子を待つ。夏である。

きょう買った新刊と届いた古書

小林敏明『廣松渉 近代の超克』(講談社) 「再発見日本の哲学」と云う新シリーズ*1の第一弾。石原莞爾と大森荘蔵と平田篤胤が並ぶこのシリーズには期待したい。 バーバラ・W・タックマン『失敗したアメリカの中国政策 ビルマ戦線のスティルウェル将軍』(訳…

グラスノスチ!その2

押井守が『スカイ・クロラ』に就いて語っている*1。公式サイトでは記者会見の模様も掲載されている。 「ゆったりと流れる時間の中で、若い男の子と女の子の気持ちが徐々にうねっていく、そして破局を迎えるという話で」、しかもさんざんドラマには興味がない…

きょう買った古書

白川静『漢字 生い立ちとその背景』(岩波新書)

断じて「キュート」ではない

大阪音楽大学へI嬢の作曲した新作の発表会を聴きにゆく。 現代音楽には、まだ開拓すべき分野が残っていたことを教えられた。 それは「かわいい」である。 「かわいい現代音楽」を、今日初めて聴いた。いや、視聴したというのが正確だろう。 「街がきこえる」…

グラスノスチ!

押井守の最新作は『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』で決定。公式サイトも公開*1。サイトに掲載されている押井のメッセージを読むと、2本の『攻殻機動隊』のときとは、明らかに意気込みが違う。激しく期待している。 *1:http://wwws.warnerbros.co.jp/skyc…

きょう買った本

ドストエフスキー『死の家の記録』(訳・工藤精一郎。新潮文庫) パトリス・シェロー&ピエール・ブーレーズのオペラ最強コンビが、これを原作とするヤナーチェクの『死者の家から』をオランダとウィーンで上演したそうで、非常に素晴らしかったとか。しかも…

目玉の歩き方

吉田秀和の『マネの肖像』を読了。小さくて軽やかな本だが、非常に充実している。 この本で、吉田はどういうふうに、絵を見ているか。 マネは何を描きたかったのか。マネはどういう絵を描こうと思ったのか。 この二つは同じようにみえるが、実は、同じではな…

きょう買った新刊

中村昇『ホワイトヘッドの哲学』(講談社選書メチエ)

きょう買った新刊

ロレンス・ダレル『アレクサンドリア四重奏 3.マウントオリーヴ』(訳・高松雄一。河出書房新社) 三島由紀夫『黒蜥蜴』(学研M文庫) 木村信司が、素直に三島版をベースにしてあの舞台*1を作っていてくれたなら、どれほどシャープな傑作になっていたことだ…

「ベルギー王立美術館展」その他

国立国際美術館*1で開催中の「ベルギー王立美術館展」*2へ柚子と出掛ける。ルーベンスやアンソニー・ヴァン・ダイクの描く、黒と白の装いで着飾った貴人たちの肖像画を凝視し、ブリュッセルで見た最高に軽薄な一枚"L'atelier des femmes peintres"*3を描いた…

権力者の懐疑と孤独と強制された赦し

夕方まで柚子も出かけていたので、終日、家のなかでうだうだと過ごす。 久しぶりに観た*1が、やっぱりニコール・キッドマンを最も美しく撮ることができるのは、キューブリックを除くと、バズ・ラーマンが随一である。新作『オーストラリア』*2が愉しみで仕方…

ぐたらぐたぐた

久しぶりに本棚から引っ張り出してきた押井守の『イノセンス創作ノート』を頭から読み始める。 昼過ぎ、実家に。黒猫の右目の上の額の毛が薄くなっていた。 ケンタッキーフライドチキンで夕食。 弟から(勝手に)借りた『のだめカンタービレ』の第18巻を読む…

恐怖とインド料理とジャズ

ダフネ・デュ・モーリアの『レベッカ』を読了。視覚的な描写の操作によるサスペンスの雰囲気の醸成や、恐怖感の盛り上げ方など、とても見事な小説。だが、この小説で最も怖ろしいのは、次のような一節。 マンダレーの今日の姿を作ったのはレベッカのいまいま…

やっと『ブラザーズ・グリム』を観る

そう云えば昨日の昼、マクドナルドでメガてりやきを昼に食べたのだが、のっぺりとした味で、しかも追加されたチーズは不要である。メガマックには到底及ばず。いわゆる愛妻弁当をキャンセルした価値がまるでなく、残念だった。 夜、柚子と借りてきたDVDでテ…

悼む。

ミクシィで私の日記*1を引いておられる方があり、何だろうと思って覗きに行くと、先日、その演奏会を聴きに行ったばかりの作曲家、江村哲二が逝去したとのこと*2。驚く。享年47歳。演奏会の前の講演*3の折、少し顔色が妙な具合だなとちらっと思ったが、初演…