2012-10-06から1日間の記事一覧
ウィリアム・スタイロン『タイドウォーターの朝』(訳・大浦暁生。新潮社) この本はカルロス・フエンテスに捧げられている。
映画館をとても満足して出て駅へ向って歩きながら(雨は止んでいた)、これは、上等な羊羹のような映画だったと思った。潤いがあり、みっちりと均一の滋味が詰め込まれていて、例えばケーキのようにひとつの完結した世界をかたちづくっているのではなくて、…
ウィリアム・スタイロン『タイドウォーターの朝』(訳・大浦暁生。新潮社) この本はカルロス・フエンテスに捧げられている。
映画館をとても満足して出て駅へ向って歩きながら(雨は止んでいた)、これは、上等な羊羹のような映画だったと思った。潤いがあり、みっちりと均一の滋味が詰め込まれていて、例えばケーキのようにひとつの完結した世界をかたちづくっているのではなくて、…