2016-01-01から1年間の記事一覧

「行動せずに口ばっかりの人たちは……」と話しはじめる人たちのことは、その主張の正しさとは別に、とてもアカっぽいので、なるべく遠ざけておきたいと思う。

たとえば、いつまで七〇年代のアートとか云ってるんだよ(嘲笑)みたいな連中が、その賢しらぶりのわりに、ちっとも判っていないのは、ケージだのグリーンバーグだの、そういったモダニズムのオールドマスターたちの提起した問題は、たった三〇年とか四〇年…

珍しく柚子より早く帰宅すると、「しま」が退屈だったのだろう、ぴったりとくっついてきて、膝の上でぐるぐる云っている。柚子が帰ってくると、彼女にも云いたいことがあるのだろう、飛び出してゆく。 夕食を食べると、やらないことはあるのに、今のテーブル…

河原町から阪急の始発で帰路。いちど帰宅してすぐ出社。仕事を終えて帰宅すると、柚子が病院の帰りに(どこも検査の結果に悪いところはなかったらしい。よかった)「ラジャ」に寄って、晩御飯を買って帰ってきてくれている。インド料理屋はもうどこにでもあ…

昼から出かけて、シアトリカル應典院でMayの『モノクローム』をみる。フィルム上映原理主義みたいなものを私は嫌悪するが(それはたぶん私のもうひとつの嫌いなもの――映画を祭りの素材にして、映画館を祭りの会場と、参加者のコミュニケーションの場として供…

最近は家では専ら、ディオティマQのブーレーズ《弦楽四重奏のための書》かアプガのアルバムばかり聴いているのだが、このところファーストばかり聴いている。みっちり詰まっている感じがとてもいい。

アンドリュー・カルプの『ダーク・ドゥルーズ』を読んでいる。最先端の生物学がどうのこうのとか云ってるけど、あんたのそれはガキを育てることの恍惚だろというような、産めよ殖やせよ系のドゥルーズ読みを心底から嫌悪しているが、そういう明るくてポジテ…

居間でうたた寝してしまうことも多いのでそこへ辿り着くこともあまりないのだが、枕元には『ゲルマントの方へ』を置いてあって、これを眠る前に、ちまちま読んでいる。読んでいると眼が冴えてくるが、てきとうなところでページをとじて、眠るのだ。

タルディの『塹壕の戦争』を読む。白と黒の、太めの線だけで描かれた塹壕の胸壁は泥濘で波打っているようであるがよくみると、そのうねりは兵士の死体のそれで、腕が突き出していたりする。短いエッセイ(タルディが幼いころに祖母から聞かされた、第一次大…

……たとえばドナルド・ジャッドは画家だった。だれが、どこからみても視認に誤差のないパーフェクトな視覚藝術を実現するために、二次元の絵を棄てて、三次元で、リテラルな立体を制作することを選んだ。ゆえに彼のつくっていたものは彫刻ではなく絵画だった…

朝いちばんに職場に行ってちょっとだけ仕事をして、いちど抜けて病院に行き、サンパル地下の「コフタ」で久しぶりにカツカレーを食おうと思って行ったら、一週間ほど休みますと貼り紙がしてある。図書館で本を借りて、帰宅する。洗濯物を干して飯を食って、…

チームE《SKEフェスティバル》公演をみる

朝からバスで名古屋。本を読んだり、ぼーっとしたり。 昼はSKEカフェに初めて行って井田ちゃんのトンテキ定食(肉が切っていないしナイフもないし、食いにくいと思ったら、あの「大きな手」のかたちにしてあるのだというのが判って、すまない! 鷲づかみにさ…

仕事に行き、図書館のポストへ本を返し、貸ヴィデオ屋でDVDを返して定期を買って、帰宅する。家のすぐ近くで柚子が帰ってくるのと遭遇する。本を読みながら寝る。柚子と晩御飯を食べながら、録画していた『IQ246』をみる。この織田裕二はこれまででいちばん…

DVDで黒沢清の『クリーピー』をみる。竹内結子と香川照之の顔が画面いっぱいにつめこまれるショットだったり、怪奇映画のわくわくに満ち溢れた旅のはじまりのショットだったり、最後の一連の劇だったり、これは黒沢清の映画であるというのは嬉しくなるほどよ…

昼過ぎまで仕事。職場を出ると雨。そのまま福島まで出て、ラッズギャラリーで川嶋守彦展「無記、公園」*1をみる。はじめてみる作家だが、ものすごくいい。オールドマスターへの敬意がない絵画はたいていくだらないが、オールドマスターへの挑戦がない絵画も…

職場の近くのセブンイレブンで、『100%SKE48』のvol.2(もちろんだーすーが表紙の限定版)とアプガの『サードアルバム(仮)』を引き取ってくる。5曲目の《虹色モザイク》から10曲目《ジャンパー!》までのつるべ撃ちがいい。その次の《Runway》*1って曲で…

朝起きて、きのう柚子が家のなかを掃除してくれて出たゴミをどかどか棄てる。棄ててから、再び眠る。昼前に起きて、ラディアンの『オン・ダーク・サイレント・オフ』を流しながら、ごはんを食べてから風呂に入って本を読む。三宮に出て、健康診断に行った柚…

仕事帰りにいちど家に寄って、坂道の下のコンビニに行く。買物を済ませて、自動ドアを出る。私の眼の前にまっすぐ、盲人用の黄色のプレートが、雨に濡れて黒々としたアスファルトの駐車場を横切って、暗い坂道に向かっている。コンビニの放つ盛んな灯りを吸…

仕事に行って帰ってくる。フィデル・カストロとポーリン・オリヴェロスが逝去。帰りにコンビニで注文してある『100%SKE48』vol.2を引き取ってくるつもりだったがカネを出してくるのを忘れていた。帰宅すると川崎成美が卒業を発表していた。私が生誕祭をみた…

きょうは休み。きょうこそ出かけようと思っていたが、髪を整えコートまで着たのに、けっきょくどこへも出かけず。しかし、ようやく体調はよくなってきた気がする。洗濯物をベランダに干す。「しま」がベランダに出てくる。空が鉛色をしている。川田都樹子の…

仕事に行って帰ってくる。AKB48の《ハイテンション》を私が気に入っていることのひとつは、遊び倒すことと世界の終わりが、背中あわせでぴったりとくっついている感覚の懐かしさなのだと思う。プルーストをまた続きから、『ゲルマントの方』の半分より少し前…

朝から、Headzから日本盤が出たラディアンの『オン・ダーク・サイレント・オフ』を聴いている。このバンドのCDを買うのは初めて。けっこう気に入って、天井を仰ぎ見ながら、ぼーっと聴いている。きょうが祝日であることに驚きながら仕事に行って帰ってくる。

朝から仕事だが昼過ぎには終えて帰ってくる。柚子がつくってくれた弁当を家で食う。 DVDで、アンゲロプロスの『霧の中の風景』をちょっとだけみて、昼寝をする。この前作の『蜂の旅人』は、たぶん大島渚の『愛のコリーダ』をライヴァルとして撮られた(まず…

昼前から出て、耳鼻科へ行く。鼻も喉も真っ赤っ赤だと白髪の医師が笑う。薬をどかっと出してもらう。以前の職場の同僚ふたりと垂水で待ち合わせてフランス料理を食って、お茶を呑んで喋る。U君邸へ行き、H氏と夕食をご馳走になる。ルーマンのいうゼマンティ…

朝から京都へ行くつもりが疲れきって蒲団に突っ伏している。これではいかんと風呂に入ると、もっと疲れる。けっきょく行きたかった展示は三つとも行きそびれ、ひっぱりだしてきた本をあちこちつまみ読みしたりしている。ところで、京都という街は好きか嫌い…

新幹線なら、京都から名古屋はほとんど一瞬。地下鉄で栄まで出て、愛知県藝術劇場で《みんなが主役!SKE48 59人のソロコンサート〜未来のセンターは誰だ?》の昼の部をみる。一階十列の通路の真横で、かなりいい席。 高塚夏生にぐっときたり、酒井芽衣がめち…

朝、職場へ行く途中でツイッターを眺めていたら雨宮まみが死んだらしいことを知る。自殺なのか何なのかよく判らない。ちょうど『アラザル』を始めたころだったか、彼女の「弟よ!」ってブログを熱心に読んでいて、安東君とかとよく話したのを思い出す。仕事…

本屋で立ち読みした『POPEYE』の現代美術特集で、ゲルハルト・リヒターを語っている或る小説家が、リヒターの作品は現代美術を知らないひとにみせても「かっこいい!」っていうでしょ、みたいなことを云っていて、このひとはいつもダメだが、ほんとうにダメ…

仕事をしながら、ふと気が緩むと、頭のなかでずっとアプガが鳴っている。病院で貰ってきた風邪薬がなくなる。微妙に咳が残ってしまった。帰宅して洗濯物を干す。

朝起きてゴミを棄てる。病院に行って薬を貰ってくる。 梅田へ出てサブウェイで昼食をとって薬を呑む。西天満の画廊を回る。Oギャラリーeyesの拭い去られた山岳風景画みたいな寺脇さやか展とギャラリー白での、大阪万博のパヴィリオンと郊外の住宅地を対比さ…