2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アレックス・ガーランドの全8話のテレビ・シリーズ『DEVS』で、最も好きなのは、寝室の椅子をめぐるシークェンスだ。 恋人たちの寝室の片隅に、背もたれの低い一脚の椅子が、ベッドのほうを向いて置かれている。寝る前に脱いだ服を、とりあえず投げかけてお…

朝起きてゴミを捨ててテレビを点けたらちょうど森谷司郎の『弾痕』が始まったので見る。アジア人にあらん限りの罵倒語を並べたてる鬼畜の米国工作員どもを射殺するのは北京から送り込まれた佐藤慶で、加山雄三ではない。加山は佐藤慶と、東西のどちらの陣営…

朝から新幹線で豊橋まで出て、穂の国とよはし芸術劇場プラットで須田亜香里の主演舞台《Bumblebee7》を見る。須田亜香里の身体のキレと声の良さは健在。市議選の選挙運動の中を写真を撮りながら駅前をぶらぶら歩き、「スパゲッ亭チャオ」の本店で昼飯を食っ…

朝から出かけてシネ・リーブル梅田でアレクサンドレ・コベリゼの『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』を見る。たびたびスナップ写真を撮っているような気分になる映画だった。少し長すぎるような気もするが、あとで思い出すのはおそらく普通なら切…

NMIXXの《Just Did It》という曲がいい。洗濯機を回して、アレックス・ガーランドの『エクス・マキナ』を見る。肉じゃがで少し早い昼食をとって、少し長い昼寝をする。富岡多恵子も死んだ。一柳慧の最も優れたルポルタージュも入っている『行為と芸術』はと…

洗濯機を回して、昼から出かけてIMPホール(学生の時に女の子と高橋幸宏のライヴを見た)でペーター・ハントケの《カスパー》を見る。演出はウィル・タケット。声がよくて身体がよく動く訓練された役者たちが叩き込まれた言葉をてきぱきと吐き出す。名台詞は…

夕食ができるまで部屋に籠って本を読んでいると、「しま」が階段の下で大きな声で鳴いて降りてこいと言う。私たちの夕食が始まると「しま」も、もちろんやってきて、三人は横一列に並んで、銘々の皿から食べる。柚子が、「おそらく「しま」の唯一の楽しみは…

グレアム・グリーンの『ヒューマン・ファクター』を読み終える。さまざまな意味で子供を持っていない男たちが政治的な暴力の翻弄され遠く遠く流されて女たちと引き離されてゆく。いい小説だった。 アレックス・ガーランドの『ビーチ』を読み始める。

仕事の帰りにぎりぎり耳鼻科に間に合って、鼻炎の薬をもらってくる。真夜中に写真を選びながらバラネスクQのマイケル・ナイマンの弦楽四重奏曲集を聴いている。先日聴いたときは、こんなもんかとしか思わなかったが、頭(耳?)の調子が変わったのか、今日…

坂本龍一も亡くなったそうだ。柚子に教えてもらった。2023年は私が青春の頃に影響を受けた人たちの悉くが亡くなった。私はもう、そういう年齢になったということなのだろう。《thatness and thereness》を聴いたりする。