2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

朝から続きを書いている。ウェブでデボラ・ストラットマンの『最後に残るもの』を見る*1。鉱物と音楽とダンスの映画。ときどき入る字幕(文字)の入れ方がエモーショナルで、ナレーションの声も気持ちいい。外はよく晴れている。ふとファーニホウが聴きたく…

帰り道にセンター街のジュンク堂で、今日買わないでいつ買うんだと思いながらセネカの『怒りについて』の岩波文庫を購って、帰りの電車の中で読んでいる。「怒りとは苦痛(悲しみ)を仕返しすることへの欲望である」とあって、深く得心してページの隅を折る…

朝起きると喉や鼻に風邪を引いた感じがするので、昼は病院に行って薬を貰ってくる。夜、家に帰ると「ジャック・リヴェット Blu-ray BOX Ⅲ」が届いていたので、これを自分へのクリスマス・プレゼントとする。リヴェットとの最初の遭遇は中学生の時に国名小劇…

見に行きたい映画もあったが原稿を書き進めるのが今の自分の本分なので、結局出かけず、デレク・ベイリーの『Ballads』を聴きながら原稿を書く。佐内正史の『写真がいってかえってきた』が届いたので眺めている。私は写真に対してまだまだ構えすぎているなと…

一日家にいて原稿の続き。晴天の中いきなり雹が降る。洗濯物を取り込む。荷物を受け取り、お茶を呑み、少し眠る。AKB48の《NO WAY MAN》のMVを久しぶりに見る。わずかな時間だが須田亜香里のダンスが本当にアグレッシヴで、当時のだーすーの凄味も美しさもち…

本屋で「ルイーズ・ブルジョワ展」の図録と楽しみにしていた「ハントケ・コレクション」の第2巻をようやく買う。 閉店した中華料理屋はもうすっかり解体されてしまってひと塊の鉄骨の切れ端の山しか残っていない。夜の帰り道、車のライトが行き交う向こうで…

朝から健康診断。梅田まで出てOギャラリーeyesで《Standard‐Japan edition 2024》展を見る。今回は中小路萌美と、初めて見る阿部真也が特に面白かった。駅前ビルも古本屋はもう一件だけ。辛うじて残っている中古レコード屋を久しぶりにじっくり覗いて、モザ…

あべのハルカス美術館でウスター美術館所蔵《印象派》展を見る。長年頑張ってきた地方の美術館の常設展を見るような感じ。クールベの《女と猫》がとてもよかった。抱っこされるのが嫌すぎる白猫が抱っこしたい女の子の胸元で暴れている絵。あとはチャイルド…

朝は少しだけ写真を撮りながら移動して、「東京カテドラル」に立ち寄る。中は私だけ。席に背を丸めて坐って、あの空間に囲まれていると、とてもすっきりする。昼はバイキングだったので案の定食い過ぎた。新幹線の時間でも間に合うのは森美術館だけだったの…

何となく朝は神田で降りて写真を撮りながら御茶ノ水を抜けてもうずいぶん変わってしまった古本屋街をぶらぶらする。もうお昼になってしまったので、東京都写真美術館まで出て、最初に《現在地のまなざし 日本の新進作家 vol.21》を見る。金川晋吾の作品はい…

夜間開館の神戸市立博物館でデ・キリコ展をようやく見る。1920年代のシュルレアリスムと閉所恐怖症の時代の画業が最も面白かった。1917年頃までの「形而上的絵画」と60年代以降の「新形而上的絵画」の最大の違いは空間の広がりで、後者はたとえ室内であって…