映画

昨日の夜は夢を見た。明石家さんまが今住んでいるマラパルテ邸を案内してくれた。地中海の青と、この建築の赤へのさんまの敬愛が、とてもよく伝わってきた。ゴダールの『軽蔑』じゃなくて、さんまの『軽蔑』だった。 ほとんど自殺に近い死だったというJLG。…

ずっとネットで聴いていたジェームズ・チャンス・アンド・ザ・コントーションズの『BUY』をCDで買った。どうせPCで聴くのだが、欲しかったのだ。ジョディ・ハリスとパット・プレイスのガリゴリしたギターが本当にかっこいい。 朝ゴミを捨てる。晴れてきたの…

シネ・リーブル神戸でマチェイ・バルチェフスキの『アウシュヴィッツのチャンピオン』を見る。よくできている。でも、ユダヤ抜きのホロコースト映画という気もしないではない。スピルバーグの慎ましさというようなことを、ぼんやりと考えたりもする。

午後からシネ・リーブル神戸でカンテミール・バラゴフ『戦争と女の顔』を見る。久しぶりの映画館。やはり疲れているようで、初め少しうとうとするが、好みの映画だった。マティスのような緑や赤の服を纏い、空っぽの黒い空洞を抱えた女ふたりがいて、その空…

仕事の帰りにシネ・リーブル神戸でフィリップ・バランティーニの『ボイリング・ポイント』を見る。バリバリ仕事に精を出すような映画かと思っていたらそうではなくて、「アタマ沸いとるな」という言葉が関西にはあるが、「ボイリング・ポイント」とはこの「…

仕事が終わってから柚子と灘駅で待ち合せて、駅の改札のモスバーガーで夕食。HAT神戸の109シネマズまでぶらぶら歩いて、バズ・ラーマンの『エルヴィス』を見る。トム・ハンクスの演じるパーカー大佐の走馬灯(『スタートレック』的な時間と距離の旅)という…

仕事を終えて、シネリーブル神戸で柚子と待ち合せてポール・トーマス・アンダーソンの『リコリス・ピザ』を見る。私のPTAの映画に対する期待値が高すぎるのか、憔悴しきっている映画にしか見えなかった。素敵なシークェンスもあるのだが、それが映画全体のグ…

シネマ神戸でシャンタル・アケルマンの『囚われの女』を見る。この映画でシモンと呼ばれるプルーストの「私」は、高橋康也の論じるベケットのようなプルーストだ。シモンのふるまいは「悲愴であるが、同時に滑稽でもあ」って「すなわち道化」であり、シモン…

シネマ神戸でシャンタル・アケルマンの『オルメイヤーの阿房宮』を見る。レイモンド・フロモンの撮影を含め、何もかも素晴らしい。《トリスタン》の前奏曲が流れるなか鬱蒼としなだれかかる密林の河を遡る船の甲板のへりで、煙草をくゆらす褐色の肌のイゾル…

シネマ神戸でシャンタル・アケルマンの『私、あなた、彼、彼女』を見る。ようやく女が部屋を出た道路脇のショットの、息をつける拡がりのありがたさ(しかしそこもまた新たな密室かも知れないという不穏さが画面の隅に潜んでいる)。部屋の中でふたりの女が…

シネマ神戸でリヴェットの『北の橋』を見る。パスカル・オジエの出てくるところは(それだけではないが)どこもかしこも最高。ビュル・オジエの「過去の火遊び」というのはおそらく1968年の不発の革命のことだろう。怪人クモ男の攻撃を受けて繭の中で眠り込…

新開地まで出て、シネマ神戸でジャック・リヴェットの『デュエル』と『ノロワ』を見る。『デュエル』はパリのいかがわしいダンスホールを舞台に、いきなり鏡が割れたり異能者たちの超能力バトルみたいになってゆくのは面白かったが、掴み損ねているうちにし…

スパゲッティを茹でて食べる。DVDで青山真治の『Helpless』を久しぶりに見る。二体の死体の間に秋彦を押し込んで、ポラロイドで「記念写真」を撮るシークェンスのことを、すっかり忘れていた。デイヴィッド・リンチの『ワイルド・アット・ハート』を見直した…

朝ゴミを出して飯を食ってから、シネ・リーブル梅田で青山真治の『ユリイカ』を見る。公開時には会社の机に横長のチラシを貼って、退職するまでずっとそのままにしていたぐらいなのに、映画館で見るのは初めて。 小学校の時の同級生(テストの答えを見せてや…

朝帰ってきて町内会の年に一度のドブ掃除。庭の木を伐ろうかと思うが、どうして伐ったらいいのか考えるため、家の前にじーっと立ち尽くして木を眺めるだけで終わる。 エレム・クリモフの『炎628』をBDで見る。物凄い。どのシークェンスの画面も音響も強烈な…

朝からBDでシドニー・ルメットの『狼たちの午後』を見る。こんなに奇妙で素晴らしいメロドラマだったのかと瞠目する。オペラのようだ。 兵庫県立美術館で「ミニマル/コンセプチュアル:ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術」展を見る。ダン…

「しま」の隣で寝るというのは床でうたた寝するのと同じなので、今朝は早く眼が覚めたが、あちこち身体が痛く、ぼんやりしていたので、結局どこにも出かけず、ずっと家の中にいて、溜め込んだHDの録画を見たり消去したりしながら過ごす。 乃木坂46の《Actual…

夕方から出かける。久しぶりに入った元町の古本屋でニック・ワプリントンの『Truth or Consequences』とか『映画理論集成』が安かったので買ってから、シネ・リーブル神戸でマイク・ミルズの『カモンカモン』を見る。撮影はロビー・ライアン。この映画もモノ…

夕方から出かけて神戸国際会館のキノシネマでジャック・オーディアールの『パリ13区』を見た。ちんこもまんこも元気な男と女がそれでも切なくなったり孤独を感じたり、タブレットやスマートフォンの画面を介して辛くなったり励まされたり、胸糞悪い中傷誹謗…

昼前から出かけてシネ・リーブル神戸でレオス・カラックスの『アネット』を見る。そもそも馬の首を被っているみたいな主演俳優をそれほどいいと思えないので困ってしまうのだが、しかしキャロリーヌ・シャンプティエのカメラはとてもいいし、『ホーリー・モ…

途中で電車が止まって焦ったがギリギリ間に合って神戸映画資料館でフレデリック・ワイズマンの『DV2』を見る。『DV』の最後の黄色の壁面の前にいた警官が『DV2』の冒頭にも出てきて、いかにも「2」という感じで嬉しくなる。『DV』では冒頭とラスト以外では、…

昼前から出かけて神戸映画資料館でフレデリック・ワイズマンの『DV』を見る。慣れた場所から身を引き剥がして逃げて、新しい環境に飛び込むことへの不安に比べたら、どんなに悪い状況にも人は慣れてしまうことと、暴力と支配の連鎖は、その作動のメカニズム…

仕事の帰りにミント神戸でマット・リーヴスの『ザ・バットマン』を見る。これはかなり好き。ずっと雨が降りしきる陰鬱なゴシックのゴッサム・シティの地下に溜まった濁った汚水は、やがて憤怒の洪水となって噴き出す。1995年のデイヴィッド・フィンチャーの…

仕事の帰りにシネ・リーブル神戸でケネス・ブラナーの『ベルファスト』を見る。窓枠に囲まれて配されるジュディ・デンチのばあちゃんの顔の素晴らしさ(最後のアップ、そして隠しつつ見せる縦のストライプのガラス窓)。この映画は、概ねバリケードで封鎖さ…

いよいよ抗いきれず夕方から出かけて、スピルバーグの『ウエスト・サイド・ストーリー』をHAT神戸で見る。極彩色のダンスにさえ付きまとう暴力について。体育館の激しいダンスバトルのシークェンスで、女の足は飛び出しナイフとして用いられている。どのショ…

昼前から神戸映画資料館に籠ってアレクサンダー・クルーゲ特集。TV番組として制作された短篇をセットにした『サーペンタイン・ギャラリー・プログラム』も1974年の『危急の際に中道は死』(同じ1932年生まれの大島渚の1968年あたりの映画と通底するところ多…

ゴミ袋を作りながら戦場になったウクライナのどこかの街の映像がTVのモニタに映っているのを見ている。スピルバーグの『宇宙戦争』と初期アンゲロプロスから甚大な影響を受けたようなルックの映像には、灰色の空を背景にひょろ長く冬枯れている街路樹の下を…

どぶ川の上で写真を撮っているとカメラキャップを落としてしまって、コロコロ、どぼん。すぅーっと流れされていった。 写真を撮っているのは、少なくとも私にとっては、それがスリーコードだけのパンクだからだ。 神戸映画資料館でフレデリック・ワイズマン…

草野なつかの『王国(あるいはその家について)』を「HENRI」の配信でようやく見る。何度も何度もおなじ台詞が、別のショットのフォームで読まれることによって、その差異が聴き分けられるようになってくる。その気持ちよさに浸りながら、やがて見えてくるの…

プルーストを読みながら(『ソドムとゴモラ』で「わたし」がシャルル・スワンからゲルマント大公がドレーフュス派に改宗したことを打ち明けた話を訊くあたり)レベッカ・クリフォードも読んでいる。 ジョセフ・フォン・スタンバーグの『暗黒街』を見る。パン…