映画

シネマ神戸でリヴェットの『北の橋』を見る。パスカル・オジエの出てくるところは(それだけではないが)どこもかしこも最高。ビュル・オジエの「過去の火遊び」というのはおそらく1968年の不発の革命のことだろう。怪人クモ男の攻撃を受けて繭の中で眠り込…

新開地まで出て、シネマ神戸でジャック・リヴェットの『デュエル』と『ノロワ』を見る。『デュエル』はパリのいかがわしいダンスホールを舞台に、いきなり鏡が割れたり異能者たちの超能力バトルみたいになってゆくのは面白かったが、掴み損ねているうちにし…

スパゲッティを茹でて食べる。DVDで青山真治の『Helpless』を久しぶりに見る。二体の死体の間に秋彦を押し込んで、ポラロイドで「記念写真」を撮るシークェンスのことを、すっかり忘れていた。デイヴィッド・リンチの『ワイルド・アット・ハート』を見直した…

朝ゴミを出して飯を食ってから、シネ・リーブル梅田で青山真治の『ユリイカ』を見る。公開時には会社の机に横長のチラシを貼って、退職するまでずっとそのままにしていたぐらいなのに、映画館で見るのは初めて。 小学校の時の同級生(テストの答えを見せてや…

朝帰ってきて町内会の年に一度のドブ掃除。庭の木を伐ろうかと思うが、どうして伐ったらいいのか考えるため、家の前にじーっと立ち尽くして木を眺めるだけで終わる。 エレム・クリモフの『炎628』をBDで見る。物凄い。どのシークェンスの画面も音響も強烈な…

朝からBDでシドニー・ルメットの『狼たちの午後』を見る。こんなに奇妙で素晴らしいメロドラマだったのかと瞠目する。オペラのようだ。 兵庫県立美術館で「ミニマル/コンセプチュアル:ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術」展を見る。ダン…

「しま」の隣で寝るというのは床でうたた寝するのと同じなので、今朝は早く眼が覚めたが、あちこち身体が痛く、ぼんやりしていたので、結局どこにも出かけず、ずっと家の中にいて、溜め込んだHDの録画を見たり消去したりしながら過ごす。 乃木坂46の《Actual…

夕方から出かける。久しぶりに入った元町の古本屋でニック・ワプリントンの『Truth or Consequences』とか『映画理論集成』が安かったので買ってから、シネ・リーブル神戸でマイク・ミルズの『カモンカモン』を見る。撮影はロビー・ライアン。この映画もモノ…

夕方から出かけて神戸国際会館のキノシネマでジャック・オーディアールの『パリ13区』を見た。ちんこもまんこも元気な男と女がそれでも切なくなったり孤独を感じたり、タブレットやスマートフォンの画面を介して辛くなったり励まされたり、胸糞悪い中傷誹謗…

昼前から出かけてシネ・リーブル神戸でレオス・カラックスの『アネット』を見る。そもそも馬の首を被っているみたいな主演俳優をそれほどいいと思えないので困ってしまうのだが、しかしキャロリーヌ・シャンプティエのカメラはとてもいいし、『ホーリー・モ…

途中で電車が止まって焦ったがギリギリ間に合って神戸映画資料館でフレデリック・ワイズマンの『DV2』を見る。『DV』の最後の黄色の壁面の前にいた警官が『DV2』の冒頭にも出てきて、いかにも「2」という感じで嬉しくなる。『DV』では冒頭とラスト以外では、…

昼前から出かけて神戸映画資料館でフレデリック・ワイズマンの『DV』を見る。慣れた場所から身を引き剥がして逃げて、新しい環境に飛び込むことへの不安に比べたら、どんなに悪い状況にも人は慣れてしまうことと、暴力と支配の連鎖は、その作動のメカニズム…

仕事の帰りにミント神戸でマット・リーヴスの『ザ・バットマン』を見る。これはかなり好き。ずっと雨が降りしきる陰鬱なゴシックのゴッサム・シティの地下に溜まった濁った汚水は、やがて憤怒の洪水となって噴き出す。1995年のデイヴィッド・フィンチャーの…

仕事の帰りにシネ・リーブル神戸でケネス・ブラナーの『ベルファスト』を見る。窓枠に囲まれて配されるジュディ・デンチのばあちゃんの顔の素晴らしさ(最後のアップ、そして隠しつつ見せる縦のストライプのガラス窓)。この映画は、概ねバリケードで封鎖さ…

いよいよ抗いきれず夕方から出かけて、スピルバーグの『ウエスト・サイド・ストーリー』をHAT神戸で見る。極彩色のダンスにさえ付きまとう暴力について。体育館の激しいダンスバトルのシークェンスで、女の足は飛び出しナイフとして用いられている。どのショ…

昼前から神戸映画資料館に籠ってアレクサンダー・クルーゲ特集。TV番組として制作された短篇をセットにした『サーペンタイン・ギャラリー・プログラム』も1974年の『危急の際に中道は死』(同じ1932年生まれの大島渚の1968年あたりの映画と通底するところ多…

ゴミ袋を作りながら戦場になったウクライナのどこかの街の映像がTVのモニタに映っているのを見ている。スピルバーグの『宇宙戦争』と初期アンゲロプロスから甚大な影響を受けたようなルックの映像には、灰色の空を背景にひょろ長く冬枯れている街路樹の下を…

どぶ川の上で写真を撮っているとカメラキャップを落としてしまって、コロコロ、どぼん。すぅーっと流れされていった。 写真を撮っているのは、少なくとも私にとっては、それがスリーコードだけのパンクだからだ。 神戸映画資料館でフレデリック・ワイズマン…

草野なつかの『王国(あるいはその家について)』を「HENRI」の配信でようやく見る。何度も何度もおなじ台詞が、別のショットのフォームで読まれることによって、その差異が聴き分けられるようになってくる。その気持ちよさに浸りながら、やがて見えてくるの…

プルーストを読みながら(『ソドムとゴモラ』で「わたし」がシャルル・スワンからゲルマント大公がドレーフュス派に改宗したことを打ち明けた話を訊くあたり)レベッカ・クリフォードも読んでいる。 ジョセフ・フォン・スタンバーグの『暗黒街』を見る。パン…

同僚たちと三宮のロフト(ではないのだが)の外の階段を降りてゆくと、途中の踊り場のようなところで、ロゴの入った作業服を着た父が煙草を吸いながら笑顔で立っている。眼鏡はかけていない。車をどこかに停めていてどうのこうのという話を父がする。あ、こ…

朝は「しま」に起こされる。洗濯物を干して、昼過ぎから出かけてシネ・リーブル神戸でヴィム・ヴェンダースの『アメリカの友人』を見る。舞台がハンブルクやパリだろうとアメリカ映画を、フィルム・ノワールを撮るのだから今回はニューカラー写真の構図と色…

夜遅く眠ったのでだらだらと起きて、昼前からシネ・リーブル神戸でヴィム・ヴェンダースの『都会のアリス』を見る。映画館で見るのはたぶん初めてだと思う。「写真だったら別の人に頼むわ」と言われる作家に哀れを覚えるが、アメリカだったら写真が撮れまく…

カーショーの『ナチ・ドイツの終焉』を読み終える。見事な一冊。翻訳も良い。終わりを読むと始まりも読みたくなってベンジャミン・カーター・ヘットの『ドイツ人はなぜヒトラーを選んだのか』を読み始める。 駅前で柚子に頼まれた風邪薬とサランラップを買っ…

朝起きると少し熱っぽく36.8度。軽い二日酔いのような頭痛の手前のような違和感が蟀谷のあたりに、膜を張っている。ロキソニンを一錠飲む。暫くすると熱は36.5度まで下がる。平熱。 出かける。少し動くと、ずいぶん汗ばむな、とシャツの袖の湿り具合を見て思…

Twitterというのは、ここ20年でぶっちぎりの悪魔の発明だろう。糞だ。 この書き手は嫌いだなとか信用できないなと思った理由は、ちゃんとある。最近は、私の記憶が薄れてきて、そう思ったきっかけを忘れていることもある。しかし、久しぶりに、何かの拍子に…

原田眞人の『突入せよ!「あさま山荘」事件』をamazonで見る。現場のどたばたを見て笑うが、日本の組織のずるずるな駄目さが露わになって、やがて泣き笑いのような気持ちになってくる。アイリッシュ・フォーク風の音楽でごまかそうとしながらも、この駄目さ…

洗濯物を干す。書き物のメモを作る。 元町の古本屋に行き、全29巻版の『荷風全集』がまだ残っているのを確かめて取り置きする。荷風をまとめて読んでみようと思っている。 梅田のヨドバシまで出て、自室のPCでNetflixをみるためのヘッドフォンを探した。i-Ph…

柚子と昼から出かけて中之島公会堂でマシュー・バーニーの『リヴァー・オブ・ファンダメント』をみる。『クレマスター』の全上映会にも柚子は付き合ってくれたのだった。 未分化の、なにものに変化するかまだ決定されていない粘液を溜め込んだ袋には、開閉の…

朝から近所の歯医者に行く。そのままもうひとつ病院に行こうかと時計をみるが、もうじき閉まるので家に戻る。ぶらぶら歩きながら写真を撮る。いちど帰宅して、パスタを茹でてミートソースで食べる。台所で洗い物をして、洗濯機を廻す。ベランダで洗濯物を干…