公園の野良猫たち

  • 拙宅の近くに公園があり、その隅に小さな祠がある。昨夜、駅から歩いてきたら、祠の真下にふわふわの丸い塊が蹲っているのが見えた。先日、公園の前をのし歩いていた灰色の二匹の猫が、暖を取るためにくっついているのだ。折り重なって、一匹の肩の上にもう一匹の顔が乗っかっている。すっかり寛いで目が線になっている。よく見ると、塀の上に、残りの二匹の猫が座っているシルエットも見えた。いちど間近で彼らを見たいと思っていたので、公園を横切る通行人のふりをして、少し距離を置いて接近する。明らかに怪しいであろう私の動きを、凝ぃぃぃぃぃぃぃぃぃっと捉えている猫たちの険しい視線を感じる。やっぱり実に愛らしい。