男の子女の子/和食をめぐる冒険

  • 今日から水曜まで締め切り。最近、すっかり日々の流れるのが速くなったと感じる。仕事で武庫之荘に行く。駅前にブックファースト(個人的には好きな本屋ではない)の新店があり、入ってみる。二階はずいぶん人文系に力を入れた店づくりで、ジジェク(また新刊が出ていた)やヘーゲルが平積みになっているのだが、こんな処で採算とれるのだろうかと他人事ながら心配になる(とは云え、趣味に走った本屋は大好きなので、ぜひともこの路線を維持しつつ今後も頑張ってほしいものだ)。
  • 高校生くらいの、障害者の男の子ふたり女の子ひとりの学生さんも書棚の間を渉猟中。そのうち、いきなり男の子の片方が、「うおおおおおおっ!『セックスボランティア』や!」と叫ぶ。私は未読だが、彼らの間でも話題の本なのか、って云うか、彼らの間で話題にならなきゃ本を出した意味がねぇわな、と思うが、別に社会派を気取るわけではなく、単に思春期のオスの青い雄叫びをナマで耳にしたのが可笑しかっただけなのだ(お約束と云うべきか、連れの女の子にしっかり怒られてたし・苦笑)。
  • 夜、Uくんから連絡。彼に頼んでいたハンス・ユルゲン・ジーバーベルク監督の映画版『パルジファル』のDVDが届いたとのこと。狂喜するがさすがに今夜は疲弊しているので彼の許には立ち寄らず、まっすぐ帰宅。十一時着。既に蒲団の中の柚子と少しお話をする。
  • 階下の食卓で姑と話をしながら、白和えと味噌田楽を食べる。どちらも初体験。実に旨い。和食に舌が慣れてゆく快感。入浴後、一時過ぎ就寝。