へばる

  • とても暑い。ちょっと近くのコンビニに出たほかは、終日、家の中でへばっていた。実家に出掛けて弟から漫画本を借りてくる予定だったが、電話を入れてキャンセル。
  • 三島の『豊饒の海』も斯くやと思わせる川村二郎の美文な訳文がスゴイ、ブロッホの『ヴェルギリウスの死』をちょっと中断して、今週その映画版(監督は実相寺昭雄!)の試写があるので、京極夏彦の『姑獲鳥の夏』を本の山の中から引っ張り出してきて読み始める。柚子も蓮華嬢も京極作品ではフェイヴァリットに挙げるこの本だが、こんなにさらさら読める文体だったっけ!? 私はミステリに詳しくないが、「読む」のではなく「見える」だけと云う探偵である榎木津礼二郎とは、とても面白い存在だと思う。