猫好きのための小説と漫画

  • と或る用事で、今日は昼から会社を早退する。実は今日は締切の前日なのだが、架空の親戚の葬式をでっち上げて、抜け出してきたのだ。駅構内のブックファーストで、待ちに待った『チーズスイートホーム*1の最新巻を買う。電車で、にたにたしながら読み進める。
  • と或る用事の長い待ち時間を、古川日出男の「アビシニアン」を読み進めて、読み終わる。五十嵐大介の漫画『魔女』や、青山真治の映画『シェイディー・グローヴ』に感じるところがあったと云う方にお薦め。物語の三分の一を占める、ヒロインが公園で猫と一緒に野宿生活を送る部分と、ラストの或る言葉に向けて疾駆する幻想的なヴィジョンに満ちた終結部が、私には面白かった。
  • 夕方6時、と或る用事から解放される。会社に戻ることも考えるが、すっかり疲弊していたのと、柚子にメールをすると「今夜はすき焼だよ」と云うので、さっさと帰宅する。

*1:『モーニング』での連載も欠かさず読んでいる。今いちばん私が愛している漫画はこれかも知れない。仔猫のチー、たまらん可愛さなのだ。