- 仕事が遅くなりそうだったので前売は買わなかった、ベルント・ヴァイクルと関西フィルハーモニー管弦楽団(指揮は飯守泰次郎)の演奏会。微妙な時間に仕事が終わったので、取りあえずシンフォニーホールまで出かけると、ちょうど第二部が始まる直前だったので、チケットを買って入る。
- 私が偏愛する『パルジファル』から「前奏曲」と、ヴァイクルが歌う「我が身に負わされたこの苦しき世襲の役」。前奏曲はごく無難な演奏。問題はその後だ。歌い手よりデカイ音で喚き散らすオケに蓋を被せてやりたかった。飯守泰次郎はワーグナーを判っている指揮者じゃなかったのか!? 昨年の東京で聴いた『パルジファル』は、オケもダメだが指揮者もダメだったと云うことか!?
- しかし、アンコールの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』から「マイスターたちを侮らないで」と、『タンホイザー』の「夕星の歌」は絶品だった。
- ミーハーなので、終演後は楽屋口に並んで、持参したクーベリック指揮の『パルジファル』のジャケットにヴァイクルのサインを貰う。握手してもらったが、何ともでかい手だった。当然だが、怒りを込めて、飯守の方には並ばず。