腺病質ではないカフカ

  • 池内紀の訳によるカフカの『審判』を読み始める。
  • ひどい雨。
  • 久しぶりに会社から電車で少し離れた隣町の古本屋を覗く。前にきたとき買おうかどうしようか迷ったバーバラ・W・タックマンの『誇り高き塔』が、待ってたぞと云う顔で背表紙をこちらに向けていたので購入。『八月の砲声』の前日譚と云う位置づけか。
  • 夕方、三宮ダイエースターバックスでキャラメルフラペチーノエキストラホイップを飲みながら『審判』を読む。中学生のとき高橋義孝訳の新潮文庫版を繰って以来だが、こんなにずいずい読める小説だったとは。ヨーゼフ・Kってこんなエグみのあるキャラクタだったっけ?成功したエリート(30歳で「大銀行の第一支配人」。私と同い年なのに……)で、些か鼻につくほどのヨーロッパ的自我そのもの。うーん面白い。
  • 会社を退けてから柚子とU君と会う。私が着いたときには柚子も先に着いていた。場所を変えて、あれこれ駄弁る。主に私とU君が話していて、柚子は舟を漕いでいた。駅から家までの道を、柚子としりとりしながら歩く。家の手前で、私が負けた。判定負けである。