きょうまで盆休み

  • 昨晩、会社の同僚だったYちゃんから電話があり、明日、病院に行くのに付き添ってくれとのことだったので、今朝は10時前に彼女が住む芦屋に向かう。病院での用件はすぐに済み、その後、駅前大丸の「LE BIHAN」で少し早い昼食を御馳走になりながら、近況をあれこれと聞く。
  • 昼前にYちゃんと別れ、梅田へ。マルビル地下のタワーレコードで、その曲を作曲者から捧げられたムラヴィンスキーが指揮するショスタコーヴィチの「第8」を買う。1982年のライヴ盤。千円也。そのまま心斎橋から難波に掛けて古本屋やら花月前のジュンク堂を冷やかして歩く。
  • 帰りの電車の中で『批評空間』に掲載の1999年の公開シンポジウムを読む。発売当時に本屋で立ち読みしたときは、東浩紀のヲタくさいキレっぷりと鎌田哲哉の粘着っぷりに爆笑したものだが、再読すると、ニヒリストの仮面の下から覗く浅田彰のまったくジェントルな真摯さ、全力を傾けて沈没する艦を何とか立て直そうとする姿が胸を打つ。ちなみに、討議の際の写真を見ると、東と鎌田はシャツのボタンをいちばん上までぎちっと留めていて、柄谷と福田は襟を拡げ、浅田はタートルネックのセーターを着ているのが、実に象徴的である。しかし東の述べていることは間違ってはいないのだけれどね。
  • 帰宅後、さっそくムラヴィンスキーの振るショスタコーヴィチの「第8」を聴く。地獄の蓋を開けて這いずりだしてきたような音で始まり、その冒頭の弦楽の合奏からずっと、ただごとではない。息継ぎ(?)のリズムが、ザンデルリングのそれとまるで異なるのが面白い。