2006-09-13 『木曜の男』はスゴイ 日録 雨。 G・K・チェスタトンの『木曜の男』を読み終える。ものすごい傑作。例えば今、私が兵隊になって、文庫本を一冊だけ持ってゆくなら、これを持ってゆくだろう。ただもう素晴らしい。 ブライアン・マギーの『ワーグナーとは何か』を読み始める。 帰宅後、リヒテルのベートーヴェンを聴く。「30番」から「32番」。構えは大きいのだが、重かったり鈍かったりは些かもなく、透明度の高い音の粒がぴちぴちしている。殆どジャズ・ピアノみたいに跳ねまわる箇所さえある。特に「32番」の演奏が素晴らしく軽やかで美しく、とても面白くて好きだ。