中野友加里は凄い。

  • 今日も比較的まじめに勤める。旅行前の仕事のミスを修繕したり……。
  • 本屋を覗くと、村上春樹の翻訳した『グレート・ギャツビー』が遂に刊行されていて、愛蔵版*1と新書版*2のどちらを買うかで悩み、結局どちらも今日は買わず。帰国して、初めて本屋で手に取ったガルシア=マルケスの新刊、これも遂に翻訳が出た『コレラの時代の愛』も買わねばならないのだが。
  • 久しぶりにTVをつけて、『報道ステーション』で生中継される南京に於ける中野友加里ショートプログラムの演技を観る。氷上に立つ彼女は、その隅々にまで自由な力がすうっと張り詰めている様子。それがぐっと引き絞られたり、たわめられたり、震えたりすることで、四肢をカンヴァスに、わずかな心の揺れも激しい感情の迸りも、あざやかに表現する。それだけでなく、彼女の視線や指先の動きのしなやかさにも、惚れ惚れとして溜め息が出る。
  • キレイなネエチャンが氷の盤上でスゲぇ動きをする。フィギュア・スケートにそれ以上の認識も目玉も持っていなかった私の蒙をぶち破ったのが彼女だった。中野友加里の演技には、いつも藝術家の魂をひしひしと感じさせられる。他の選手とは目線の高さと云うか、まあ、ちょっと格が違うのだ。