オペラ映画が観たかった!!

  • 朝いちばんで堂山町のツタヤに行き、実相寺昭雄の『哥』、『曼陀羅』、『無常』のDVDを借りてくる。
  • そのツタヤの一階の本屋で、よしながふみの『大奥』の第2巻が平積みにしてあったのだが、店員によるポップに「女たちのどろどろした戦い!」みたいなことが書いてあり、もしかして中身を読まずに「大奥」と云う言葉のイメージだけで書いたのではないだろうか?と怒りを覚える。こんな傑作に対して、失礼な態度を取ってはいけない。
  • 大変なクラシック音楽好きだった実相寺監督の最後の仕事は、ハイドンのオペラの舞台演出だったそうだ。映画監督でオペラの舞台演出を手掛けたひとはヴィスコンティを始め、少なくない。しかし『ウルトラマン』とAVを撮り、オペラの演出も手掛けた映画監督は実相寺昭雄だけで、これからもこんなひとは出てこないだろう。彼は、日本の映画監督には稀少な、たぶん本物の天才型の才能の持ち主だったと思う。
  • 夜、F大兄から電話。実相寺の死を悼んだり忘年会のことやヒトラーの負けなかった世界のことやら何やらかんやら。