きょう買った古書

  • 磯崎新鈴木博之石山修武ほか『批評と理論』(INAX出版
  • アンディ・ウォーホル、パット・ハケット編『ウォーホル日記』(下巻。訳・中原佑介野中邦子。文春文庫)
    • 上巻だけをずいぶん前に古本屋の軒先で安く買って持っていて、先日、新刊で下巻を買おうと思ったら、もう品切で買えなくなっていたのだ。某大型古書店で105円にて購入。本当に文庫は消えるのが早くなっている。とても、困る。
    • 地下鉄の中でぱらぱらとめくっていたら、1984年10月9日(火)にこんな記述が。ウォーホルがショーン・レノンの誕生日を祝いに、オノ・ヨーコのアパートのパーティへ出掛けたときの話。

ショーンのベッドルームに入ってみたら----そこには若者が一人いて、アップル・コンピュータをセットしているところだった。ショーンが誕生日プレゼントにマッキントッシュ・モデルをもらったんだ。ぼくのところにもマッキントッシュをくれるという電話がかかってきたけど、こちらから電話しなかったんだというようなことを話したら、その若者が顔を上げて、「ああ、それはぼくですよ。ぼく、スティーヴ・ジョブズです」というんだ。すごく若く見える。まるで大学生みたいだ。そして、いまからでも一台送りますよという。それから、コンピュータで絵を描く方法を教えてくれた。いまはまだモノクロだけど、すぐに色が使えるようになるという。(……)目の前にいるこの若い天才がこういう機械を発明するのに一役買っているのかと思うと、自分がすっかり老けこんだ気がしたね。

    • 翌年、ウォーホルはアップル・マークを使った連作「APPLE」を発表している*1