懐かしの昭和へ

  • 昼から柚子と、ごそごそと出掛け、電車に乗ってJR明石駅で下りる。
  • 有名な「魚の棚」や「たこフェリー」乗り場など駅前をぶらぶら観光してから、明石市立文化博物館*1へ。前から気になっていた「昭和なつかし博覧会」*2に。先月までは二階も含めもっと大規模に催されていたようで、来るのが遅くなったのを少し後悔。
  • 当時の写真を実物大に引き延ばしたものを組み合わせた展示はなかなか面白く、柚子とあれこれ云いながら見てまわる。
  • 地元のひとらしき初老の夫婦の会話などを聞いていると、どうやら非常にリピーターの多い展覧会だったようだ。先日、散髪屋のおやじさんから聞いた話といい、昭和30年代から40年代の日本はやっぱりパワフルだったなあと、改めて思う。
  • 帰りに駅前のジュンク堂に寄る。わざわざ明石まで出てきて、本屋に寄らなくてもよいのに……と思いながら、柚子と並んで『文藝春秋』を各々で立ち読み。ふと柚子が読んでいる頁を覗き見ると、私と同じで、岩井克己と福田和也の対談「天皇家の亀裂 雅子妃の孤独」だった。皇太子妃の孤独の凄絶なる深さに、本当にお労しいことだと改めて感じる。
  • 中田整一と保阪正康の対談「盗聴 二・二六事件の謎に挑む」も面白かった。
  • よつばと!』で牛乳の話あるでしょ? 高い牛乳はやっぱりおいしいわねーって風香のかーちゃんが云う話。ほんとかよ?って、気になりませんでした?
  • で、試してみましたよ。
  • 明石駅前に高級スーパーがあったから、柚子が牛乳がもうないと云ったから、買いましたよ。900ミリリットル入りで450円「みつぎ農園ラッキー牧場 高野の里の牧場の乳」。紙パックのより値段は高いけど紙の味が混じらないからおいしいですと無愛想な店員がきっぱり断言したガラス瓶のほうですよ。
  • で、帰宅すると、さっそく飲んでみた。
  • ……旨い。
  • ものすごくこってりしているんだけど、牛乳臭さがまるでない。喉越し爽やか。おおおおーっ、実に旨い。
  • 幼い頃から母のケミカルでインダストリアルな手料理をいただいていた所為で、微妙な味の差なんざまるで判らん私の舌ですが、それでもはっきりと判る。うめー。
  • いつも飲んでる牛乳っつーのはこれに比べりゃ水でシャバシャバにしたみたいなもんですわ。チキショウ、これが格差社会か。
  • しかしブリュッセルのホテルで毎朝がぶがぶ飲んだ牛乳は、このこってり爽やかに加えてクリーミーな甘みまであったんだよ。チキショウ、欧米か!