カカーニエンのカカオ

  • 明け方から凄い風が吹きまくる。ときどき雨も。昨夜は旨いものを食べた所為だろう、柚子と共にそのまま蒲団の上に転がって眠ってしまい、目が醒めると朝の五時。起き出してブログのアップなど。少しだけ再び眠り、風呂に入っていつものように出社。
  • 白田秀彰『インターネットの法と慣習』*1をようやく読了。端正な第一章を終えると第二章からぶっちぎりで面白くなる。
  • 私は、ネットワークに於ける自由と規制、知的財産権のことなどに就いては、興味はあったのだが、ローレンス・レッシグの『CODE』さえ途中で読むのを止めてしまった程度の超ヘタレである。だが、この白田氏のコンパクトな本は、私にはレッシグ以上に理解しやすく、インパクトがあった。
  • ネットワークに於いて、現実世界からのアーキテクチャによるギチギチの支配を防いでその自由を担保しつつ、自前の秩序を立ち上げるための基盤に、いにしえの騎士道精神の導入を説くなど、この本の副題は「かなり奇妙な法学入門」だが、実際には「かなりアナーキーな法学入門」だった。だが、そのアナーキーさは実に真っ当で、白田氏は、G・K・チェスタトンに代表されるような保守思想家のひとりであると云ってもよいと思う。
  • 続刊の出版を強く希望する。
  • 帰宅すると、部屋の椅子の上に馴染みのある漆黒の小さな紙袋が置いてあった。
  • 中には、デメルの「猫の舌」チョコレートの小箱が入っている。今年の箱は白だった。
  • 毎年ありがとう。
  • しかし、これは本当に旨い。

*1:http://hotwired.goo.ne.jp/original/shirata/index.html この連載を纏めたもの。