『アポロ13』を吹替で観る

  • 日記を書いたり、ずいぶん前に買ったハードカヴァー版のエミリオ・ルッス『戦場の一年』を読み始めたり、郵便局に行ったりして、昼過ぎから、借りてきたDVDで独り、ロン・ハワードの『アポロ13』を今日は吹替版で観る。
  • いわゆる超大作なのだが、まるで良くできた舞台劇のような、この映画の最も緻密な批評は、ロン・ハワードを「84年の世代」と位置づけて、映画史との係わりのなかでトータルに論じる南波克行氏のそれ*1に尽くされていて、私には何も付け加えることがない。一読、目から鱗が落ちまくる。必読。
  • この映画の役者たちは皆とても良いのだが、特に私はゲイリー・シニーズが好きだ。打ち上げ二日前に、風疹の疑いでメンバーから外される宇宙飛行士の役である。吹替では有本欽隆が演じているのだが、これが実に渋くて良い芝居で、もとのシニーズの演技をさらに際立たせる。
  • それから、ヒューストンの連中の細身のネクタイが格好良い。冷戦時のペンタゴンNASAを舞台にしたアメリカ映画を観ると、私は大抵、ちゃんとした背広が無性に欲しくなる。
  • しかし、ロケット打ち上げシーンの迫力は、やっぱり『王立宇宙軍』に軍配を上げたい私なのである。
  • 会社から帰って夕食を取った柚子が、しばらくすると、何だかとても幸せそうな顔で、部屋の床の上でうたた寝をしていた。
  • 昨日のベルイマンに続いて、ミケランジェロ・アントニオーニが逝去。ああああ。