二十歳を迎えろ

  • 義姉が来る。
  • 電車に乗って、役所に行く。
  • 用事を済ませ、駅の改札へ出るため、駅前のショッピングセンターを抜けると、出口の近くのパン屋の前で、柚子とばったり出会う。
  • 柚子と途中の駅まで一緒に帰る。
  • アーノンクールが振る、去年のザルツブルクの『フィガロの結婚』を観始める。第2幕、伯爵夫人を歌うドロテア・レッシュマンが、やはりとても素晴らしい。いま、いちばんナマで聴いてみたい歌手だ。
  • 柚子から電話。久しぶりに門柱の上にミーセンセイが座っておられるとのこと。慌てて自転車に飛び乗り、夜道を走る。
  • 夜になると、ご近所の門柱の上に、どっしりとした牡猫が座っていた*1のだが、最近はすっかり姿を見かけなくなっていた。これがミーセンセイである。先日、飼い主の小母さんと話をする機会があったのだが、今年のクリスマスが来るとちょうど二十歳になるミーセンセイは、このごろ体調が悪く、少しボケの症状も出ていて、次の誕生日を迎えられるかどうか微妙なところらしく、最近は門柱の上で過ごすことも少なくなっていたらしい。
  • 久しぶりにミーセンセイを撫でまくっていると、小母さんが出てこられて、柚子とふたりで、あれこれお話を聞く。希望を棄てず、さりとてかかりきりにもならず、老猫の介護を続けておられる小母さんは、本当に凄い。
  • 帰宅後、柚子の買ってきたケーキをもそもそと食べながら、お茶を飲み、今後のことを少し彼女に相談する。