クラクフのジュラシック・パーク

  • 夕方から水泳教室へ。
  • 約20年ぶりに背泳を、笑いそうになりながら泳ぎ、プールの壁に後頭部をぶつけて止まる。
  • クロールも、水を掻く腕とは別の、前に延ばした腕を肩から前に突き出すと、すいっと身体が進むと先生に教えられ、やってみるとなるほどそうなるのだが、掻いているほうの腕が気になると、ぐいっと突き出すのを忘れてしまう。丁寧に練習を重ねるしかあるまい。
  • 90分の授業を終えて、駅へ向かって歩きながら、それほど身体が疲れていないことに驚く。
  • 駅で電車を待ちながら、ふと空を見あげると、皆既月食の真っ最中だった。
  • その後梅田で、畏兄NK氏と初めてお会いして、ファミレスでお話させていただく。
  • それがあんまり面白くて、明日は早いと云う氏をずるずる引き止めて、延々と三時近くまであれやこれやと映画談義。何しろ、映画となると話はどこからでも始まり、終わらないからだ。
  • 私はそのままファミレスに残り、『土星の環』を読んだり、ピザを頼んだり、少し眠ったりしながら、始発まで時間を潰す。
  • ひとつおいて私の後ろの席は、若い看護婦たちのようで、ずっと職場の話と色恋沙汰の話を繰っていた。
  • 店を出ると雨も止んでいて、始発に乗る。
  • 始発電車の最後尾に、始発駅から乗っているひとたちは皆、昨日の夜が首筋の後ろあたりから色濃く滲んでいて、すっかり打ちのめされたようになっている。途中から乗ってくるひとは、そうでもないのだけれど。