練る練る練るネ

  • 真夜中、眠っている私の延ばした腕が、隣で眠っている柚子の頸部を圧迫していたらしく、柚子が苦しみ、ばたばた。
  • 起きる。
  • 「げほ。がは。ごほ。こ、殺さないでね」と柚子が云う。
  • 謝りながら、しかしどっぷりと寝ぼけている頭で、これでもし柚子が死んでしまったら、私はやはり罪に問われるのだろうかとの考えが、すいーっと頭の後ろを過っていった。
  • 昼過ぎ、片山杜秀の『近代日本の右翼思想』が届き、読み始める。実に明晰かつ刺激的。やっぱり私のなかで、丸山眞男の後継者は片山杜秀で決まりなのである。もっと云えば、丸山眞男片山杜秀になりたかった筈なのである。
  • U君と会う。彼の最寄駅で待ち合わせ、駅前の広場でU君の作った握り飯を食い、冷たい茶を飲み、安閑と。U君、スーパーで食材を購入。
  • U君邸に行き、企画を練る。練る練る練る。
  • 晩飯。小ぶりな中華鍋でプレーンオムレツを作る。卵六個とバターをたっぷり。U君は秋刀魚を焼く。
  • 取りあえずの叩き台ができたので、柚子と連絡を取り、待ち合わせて帰宅。