いろはにほへとと書きました

  • 夕方、姑の病院へ。やがて会社帰りの柚子も来る。一緒に駅前まで戻り、スパゲティを夕餐に食べて、帰宅する。
  • 帰宅して、居間で「はふー」とか云いながらたらたらしていると、電気料金がお得になるハッピータイムに変える工事にお伺い致しますとか何とか云うテレアポの電話が掛かってきたのを取ってしまう。もうそれが既定の事実であるかのような話し方をするこの手の営業の電話は、詐欺まがいの商売であろうと思っていて間違いなかろうが、電話を掛けておられるのは、じぶんのペースに乗せてガンガン畳み掛けるぞ、と云うタイプのお嬢さん。それだけなら普通に鬱陶しい糞と云うだけだが、話の途中で、たびたび「電気料金が二割引き、これって嬉しいですよね!?」、「でもね電気料金が二割引きになるんですよ!!嬉しいですよね!?」を繰り返す女性で、なるほどそれが彼女のガンダムハンマーで、そうやって「そうねぇ」とか何とか云わせて話を繋いだり「クロージングする」----と云う言葉を前の会社の社長が良く使っていて、それは契約を締結に持ち込むことを云うのだが、私はこの表現が大嫌いである。饐えたような下品さが臭うからだ----ことをいつもなさっておられるのだろうが、つまり彼女は、値段が安くなることをぶら下げれば誰もが例外なく肯定の返事をすると考えておられているわけで、だからこそ、それを必殺技として多用なさっておられるのであろうが、おいおいおいおい舐められたもんじゃないか。独り暮らしのときは電気、水道、瓦斯、総てを止められて、会社から帰っても、窓から射し込む街燈の灯りを頼りにベッドまでそろそろと進み(でなきゃ両脇の本の山が崩れる)、寝ることしかできなかった経験もある私で、なるほど今もカネはまるで持っていないが、テレアポ嬢のそのシンプル過ぎる了見は気に入らないのだ。それが多くのひとにとっての図星だろうが何だろうが、てめぇに云われる筋合いはねぇよ。と云うことがひとにはあるわけである。それでもまだひたすら「ニワリビキ、コレッテ、ウレシィデスヨネ!?」を繰り返している受話器を耳から離して、電話を切る。何がハッピータイムのお知らせだ。全然そんなタイムじゃなかったじゃねぇか、ビッチ糞め!