謹賀新年。

  • いつもは元旦は映画館に行くのだが、今年は昼過ぎまでぐたぐたと過ごし、風呂に入って、柚子と姑の病院に。途中、独り抜け出して元旦から店を開けている駅前の本屋に。私と同様、幽霊のようなひとたちが、銘々、数冊の本やら雑誌を抱えて、店内を彷徨っている。去年、結局買いそびれた本を纏めてレジに。
  • 柚子と私の軽食を、それぞれスターバックスとKFCで買い求め、姑の夕食の時間に合わせて、再び病院に戻る。姑は、相変わらず疲れ切っている。
  • 帰宅し、ようやくお節と雑煮を開ける。夫婦ふたりっきりの家の、初めての正月。葡萄酒を少し舐める。
  • 部屋に戻り、無性に聴きたくなったハインツ・レーグナーの振るブルックナーの七番のCDをプレイヤに乗せる。甘くて、うねる弧のかたちがたまらなく美しい演奏。その後、望月京の作品集を聴きながら、去年の日記を纏めたり、買ってきたばかりの『自動車爆弾の歴史』を読み始めたりする。