『北陸代理戦争』が素敵。

  • 朝起きると歯医者の予約の五分前で電話を掛けてキャンセル。MT君から頂戴したクセナキスを聴く。「シナファイ」と「エリダノス」が好き。それから、MR君からごっそり借りたマグヌス・リンドベルイを聴く。基本的にはマジメな現代音楽だが、時折、ブチ切れるようにその枠からはみ出して、新しい音を聴かせてくれる。
  • 昼、柚子が作っておいてくれたグラタンを食べ、深作欣二の『北陸代理戦争』をヴィデオで観る。予想を上回る傑作。早いテンポ、野川由美子高橋洋子の女優魂、キレキレの松方弘樹。どれを取っても素晴らしい。深作欣二の映画の中でも最上の出来の一本だろう。私は非常に好きだ。
  • 上野俊哉の『紅のメタルスーツ』読了。「オウムと地震しか目に入らない社会学者は「メガゾーン」のなかでしかものを考えていない」などと書く上野俊哉から私はやはり少なくない影響を受けているのだ。些か冗長冗漫だが読み進めるのは決して苦ではないニーアル・ファーガソンも読み続けながら、斎藤環の『生き延びるためのラカン』を読み始める。
  • 夜、柚子から「疲れた。おなかすいた。」と携帯にメールが。明日の法事の買物で百貨店をあちこち廻っているうちに荷物が重くなり過ぎたらしい。隣駅まで迎えに行き、夕食にスパゲティを食べて、(そう云えば、この店に来るたび同じものを食べている)帰宅する。