長電話。

  • 柚子に朝早く起こして貰って、堂山町のツタヤまでヴィデオとDVDを返却しに出かける。久しぶりに本屋をぶらり。
  • 斎藤環の『生き延びるためのラカン』を読み終える。斎藤の数多い著作のなかで、最も良い本。何しろこれは私のために書かれた本で、つまりそれは「知的に早熟な中学生ならすいすい読める」ラカン入門書だと、斎藤が謳っているからだ。無論、私は中学生ではない。だが私の知的な興味と云うものの本質は、嫌味なくらい早熟だった中学生のときから何ら変わっていないのだ。ポール・ヴィリリオの『戦争と映画』を再び本棚から引っ張り出してきて、読み始める。
  • 夜遅く、M嬢とすごく久しぶりに長電話する。僕が本当に中学生だった頃からの友だち。たぶん、その頃の彼女も僕も、こんな歳になるまで生きているとは、心底からすっかり信じ切っていたと云うことはなかったのじゃないかと思う。しかし、どうせ生きているのだから、愉しく生きたいものだね、と。