今年は豊作。

  • 朝、ベランダの黒ちゃんに餌をやった(黒ちゃんは金ちゃんと似ていて私を怖がらない。すーっと寄ってくる。鰭の先っぽがちょっと黒く染まっているのがゆらゆらするのを、上から見るとやはり可愛い)以外は、ずっと拙宅の中で。M女史から頂戴している仕事に取り組んだり、SHさんと少し電話で話したり、ウトウトと眠ったり。
  • 中井正一(何と云う映画への圧倒的な信頼!)を読み終えたので何を読もうかと少し悩み、『ホーフマンスタール選集』を引っぱり出してきて、未完の小説「アンドレーアス あるいは、一体と化する人々のむれ」を読み始める。面白い!
  • スカイ・クロラ』の予告篇を観る*1。猛烈に期待が高まる。無限/夢幻ループではない、一回限りの死と性愛を押井守が正面から取り上げるのも初めてだし(『パトレイバー2』と云う恋愛映画の傑作があったとは云え)、飛行船とヘリコプタと云う垂直運動の「飛ぶもの」を執拗に描いてきた押井守が、戦闘機と云う水平運動の「飛ぶもの」をどのようにフィルムに焼き付けているのか、これも大期待(押井守は嘗て『戦闘妖精雪風』を撮りたいと云っていた)。もちろん、前面にフィーチャーされている榊原良子女史の渋い芝居に震える。そして、押井守は今最も、大口径の空薬莢をばら撒くのが巧い映画作家だが、それもバッチリ。しかも全翼機が! これは押井守の最高傑作の予感が。
  • 今年公開される映画は好きな作家の新作ばかりで、毎月いちどは必ず愉しみがあると云うふうで、こんなに素敵なことはない。まずはPTAから。