睡蓮。

  • MR君から頂戴した、武満徹の「アステリズム」と「環礁」、そして「ウィンター」を聴く。「アステリズム」と「ウィンター」がよかった。すわわわわわっと音が立ち上がって、ぶるぶるぶるっと震え、ちょっと泣く。
  • 夕方、自転車でホームセンターに。昨日、本棚であることを拒否した本棚を再び本で詰めなおすために、支柱を一本と、底板と床の間を埋める木板を購入する。
  • このホームセンターにはペットコーナーがあり、多くの犬と、猫がたいてい一匹、展示販売されている。私は、ペットコーナーの動物を見ると辛い気持ちになる(正確に云うと、人間として有責であると云う気持ちになる)ので、しかし猫は見たいので、びくびくしながら建物の奥へ向かい、ちょっと離れた場所から、両耳がぺこんとおじきしているようなちいさなスコティッシュ・フィールド種の仔猫を見つけ、可愛らしいなぁと思うのと同時に、やはり重たいものを背負って、ケースの前からそそくさと立ち去る。
  • 金チャン、銀チャン、そして黒チャン亡きあと、水はいつの間にかすっかり蒸発し、底のほうにはひと盛りの小石と、枯れて黄色くクシャクシャになった水草がへばりついているだけになっていたベランダの隅の睡蓮鉢が、ちらちら気になっていたのだが、また金魚を飼う気にはなれず、蓮を育ててみようと思いつく。そもそもこれは睡蓮用の鉢だったのだから。園芸コーナーで、温帯睡蓮のマンカラウボンと云うのを買ってみる。取りあえずは、苗のパックをそのまま鉢に沈めておけばいいらしい。不精な私には助かる。
  • 帰宅後、さっそく鉢を軽く洗い、水を鉢の縁のギリギリまで注ぎ、睡蓮を沈めた。しばらくすると柚子が帰宅したので、見せようと思ったのだが、既にベランダは夜に浸されて、何も見えなくなっていた。