「しま」から出てきた。

  • 昼前に起き出して、バタバタと出掛ける準備をする。
  • 「しま」の便所の後始末をしていると、ウンチに何か白い紐状のものが附いている。輪ゴムでも飲み込んだのかと思い、まじまじと見たら、よく肥えた回虫だった。慌てて職場の柚子に電話して、帰宅したら「しま」を病院に連れていって欲しいと伝える。便を容器に入れ、セロテープで蓋を閉じて、出掛ける。
  • 実家の近くの古本屋に寄り、ネットで注文していた本を受け取り(ずっと『上海の蟹』と云うタイトルだと思っていた。私は他にも、ずいぶん長い間、石川淳の『白描』を『白猫』だと思い込んでいた)、そのまま散髪屋に行き、延ばし放題になっていた髪を切る。
  • 実家に。祖母と話をして、弟の枕元から漫画を借りてしていると、妹が帰宅する。少し話をして実家を出る。
  • そのままMR君の住まいの最寄駅へ。駅前でMR君、I嬢、MT君の堂山カンタービレ同人と落ち合い、前にもいちど行った小料理屋に。小室哲哉のことや、絶望しつつ、しかしそれとは如何なる矛盾もなく楽観主義であり生きること、などに就いて。
  • 先日買ったレイボヴィッツベートーヴェンを、私はとても気に入った(特に第一、三、九番)のだったが、MR君はイマイチだったと云う。するとMT君が、「ama2さんが好きそうな演奏だな」と思いました、と云い、その隣でI嬢も頸をこくこくと縦に振る。何となく判るんだけど、私が或るものに触れたとき、○か×をツケる基準って、何なんだろうか? それが判れば、私の消費の彷徨は終わるのか?
  • その途中、病院から帰った柚子からメールがくる。いつもの若い先生は、持っていった便を見て、「立派な回虫ですねー」と云ったそうで、可笑しい。検査をして貰い、取りあえず蚤の卵はなかったそうだが、潜伏の可能性はないとは云えないので、蚤にも回虫(回虫とは母猫から貰うか、蚤が運んでくるそうだ)にも効く、「レボリューション」と云うすごい名前の、頭の後ろ(首のあたり)に落とす薬を付けてもらったそうだ。念のため一箇月後にもう一度するといいですよ、とのこと。