『チョコレート・ファイター』をみる

  • 朝おきて、ゴミ棄てに。
  • 昼を食べてから、皿洗いをしながら洗濯機を二度廻す。その間、『ゲルマントの方』をちょっと読み進める。プルーストは久しぶりに読みはじめても、スッと其処に戻れるのが不思議だ。
  • 風呂に入り、洗濯物をベランダに干す。陽射しは強いが、ベランダは風が通り、庇の下で影になっているので、からりとして涼しい。少しベランダでぼーっとしてみる。
  • 夕方から出かけて、難波の古本屋をぶらぶら。「なんばパークス」でプラッチャヤー・ピンゲーオの『チョコレート・ファイター*1をみる。素晴らしい映画だった。ヒロインの少女を演じる「ジージャー」ヤーニン・ウィサミタナンは、90分のフィルムのなかでひたすらその可憐な身体を運動させ続け、苛烈な戦いを続ける。では、彼女は何と戦っているのか? 彼女は、これまで夥しく撮られた映画なるものとその記憶と戦っているのである。それは、すさまじい覚悟である。
  • 帰りの電車のなかで、古本屋で見つけた長木誠司をぱらぱらと読む。「一柳慧のいる透視図」の一回目を書く前に目を通していたら、もっとよくすることができたかも知れない。次を頑張ろう……。近藤譲の既刊は総て早急に文庫化するべきであるが、長木誠司の著作も同様であるし、『レコード芸術』で連載されていた戦後日本音楽史も、早く本にしてほしい!と強く願う。
  • 帰宅して、柚子に晩御飯を作ってもらい、食べる。肩が凝っていて、蒲団に転がって、そのまますぐに寝てしまう。部屋の電燈がつけっぱなしだったのに……。