バイトは夜八時から。

  • しかし、ちくま文庫ちくま学芸文庫)の品切・絶版ぐあいって、本当に、絶句するほどのひどさだなあ……。
  • 起きて、風呂に入ってから、中野重治の短篇「春さきの風」を読む。

風の音のなかで母親は死んだ赤ん坊のことを考えた。
それはケシ粒のように小さく見えた。
母親は最後の行を書いた。
「わたしらは侮辱のなかに生きています。」
それから母親は眠った。