2010-01-27 バイトは夜八時から。 日録 しかし、ちくま文庫(ちくま学芸文庫)の品切・絶版ぐあいって、本当に、絶句するほどのひどさだなあ……。 起きて、風呂に入ってから、中野重治の短篇「春さきの風」を読む。 風の音のなかで母親は死んだ赤ん坊のことを考えた。 それはケシ粒のように小さく見えた。 母親は最後の行を書いた。 「わたしらは侮辱のなかに生きています。」 それから母親は眠った。