『パララックス・ビュー』をみる。

  • 雨だった。
  • 柚子が作っておいてくれた昼飯を食べ、借りてきたDVDで、アラン・J・パクラの『パララックス・ビュー』をみる。ゴードン・ウィリスキャメラが素晴らしい。'70年代のアメリカ映画は、映画史のひとつの頂点なのではないかと、よく思う。タランティーノが『デス・プルーフ』でとても巧みにそのあたりを掴みだしていたけれども、女の子の顔やおっぱいのかたち、パトカーのフォルムでさえ、画面に映る総てが、映画に奉仕しているのである。
  • 夕方から傘をさしてアルバイトへ。
  • 眠る前にはヘーゲルの『精神現象学』を読んでいる。長谷川宏の訳で読み進め、これは「!」だと思ったところや、ちょっと気になる箇所は金子武蔵の訳でも該当の部分を拾い読む、と云うふうな折衷式の読み方。ヘーゲルを読んでいると、私の考える総てが此処にある、と云う気がしてくる。
  • 「しま」が、いつも柚子の眠る頭のあるあたりで眠っている。