自転車転倒。

  • 大変心地よい目覚め。
  • 昼から洗濯機を廻し、昨晩のタイ式カレーの残りを食べて、夕方から自転車を漕いで、アルバイトへ。
  • その帰路も、自転車を濃いでいて、いきなりすっ転ぶ。何かを踏んだのか地面に高低差があったのか、何だかまるで判らないが、突然進行方向へ、自転車から放り出されるような具合になって、自転車ごと転ぶ。倒れるとき、腹をハンドルに強かにぶつけ、その場に蹲って、ぐへぇと唸っていた。ちょうどそのとき、ひとりの爺さんが、私の横を黙ってのろのろと通り過ぎた。暫くして起き上がって、爺さんの歩いていったほうをみてみると、フェンスで囲われた空き地の前で、立小便をしていた。
  • 帰宅してから、ぶつけたところを調べてみたが、寒いので厚着をしていた所為だろう、膝にできた擦り傷に血が滲んでいたのと、舗道でぶつけた左肘に触れるとびりっとするくらいで、それほど大したことない。服も破れておらず、寧ろそれにいちばん安堵する。
  • 「身体」と云うのはこういうときに、意識されるらしい。つまり、それは常に私たちがそれ自身でありつつ使役している身体としてではなく、カッコで括り出された「身体」として。
  • 米を洗って、少しすると柚子も帰宅する。自転車で派手に転んだと話すと、「気をつけてね」と、二度も釘を刺される。ご飯が炊けて、鰻を丼で食べる。美味。
  • 「しま」は、暖房の前に坐る柚子の膝のうえで、ふくふくと丸くなっている。三角形の小さなしっぽがほんとうに愛らしい。
  • 真夜中、ぽちぽちと、H監督から頼まれている『ジャック・モーメント』*1のパンフレットのための原稿の続きを書く。