威圧的にならない音楽。

  • 朝から来週の日雇い仕事の打ち合わせなのだが、電話だけなので、蒲団のなかで済ませてしまう。この分もいちおう給料も出るのでありがたい。しかし根本的に生活を建て直さなければ……。
  • 外は、風が強く吹いていて芯から冷える。だから「しま」は朝から蒲団に潜ったままである(とか書いていると、いつの間にか階段の下から呼び声がする。水を呑ませろとの由。降りていって、洗面台の水を出す)。
  • リュビモフがフォルテピアノで、ベートーヴェンの後期の三つのピアノ・ソナタを弾いているCDを昼からずっと聴いている。垂直にずっしりと積みあげてみせるのではなく、水平に、音の粒がするすると転がって、その幾筋もの軌跡が或る関係性をもつ連なりとしてみえてくるように奏でられる。鍵盤に指が触れて、響きがあふれでる(そして消えてゆく)際の、さまざまな表情がとても鮮やかに捉えられていて、耳が捕まる。
  • 夜遅く、SkypeでU君と打ち合わせをする。