• 庭の片隅で花を開き始めている芍薬の茎を二本、鋏で切り取り、花瓶に活ける。白とピンクの合わさった薄い花弁が何枚も重なり女の合わせた両掌のようになっているこの花が好きである。柚子とふたりで花を眺めていると「しま」がやってきて机の上の花瓶のほうへ四肢を延ばし、花や葉っぱの匂いを嗅いでいる。
  • PCのモニタに表われた「適切なライティング・ソフトで書き込むことができます」のメッセージを眺めながら、私にとってのそれは何処にあるのだろう、と思う。
  • 昼に届いたCDのなかから、「テスタメント」*1の復刻したブルックナーの《第五番》、フルトヴェングラーの1942年のベルリンでのライヴ盤を聴いている。