• 朝はやく枕元にやってきて散々啼きまくる「しま」に起される。
  • 台風の雨はしばらく降り続けていたが、昼前に止んでくる。台風のあとだからなのか《ラインの黄金》が聴きたくなり、ティーレマンの振るバイロイトのライヴ盤を引っぱりだしてくるが、珍しくうまく波に乗れず。さらにクレメンス・クラウスのを出してくるがこれも今の気分とはちょっと違っていて、シモーネ・ヤングの振った録音を出してくる。不思議ときょうはシモーネ・ヤングのものがいちばんぴたりと気分に合って、それをずっと聴いている。照明が明るくて、囁くようなワーグナー
  • 午後から出かけて難波まで出る。シアトリカル應典院で、コトリ会議の『桃の花を飾る』をみる。これはかなり面白かった。才気煥発で、幾分シニカル。難波まで戻り古本屋を覗いてから、帰宅する。
  • トム・ジョンソンの《AN HOUR FOR PIANO》をかけっぱなしにして、蒲団の上で仰向けに転寝していた。やがて「しま」がやってきて、私の腹を踏み台にして、いつも彼女が眠っているソファに飛び乗ったのだが、その瞬間、私は「しま」ではなくて、なぜだかはっきりと「グランドピアノに踏まれた!」と思って、飛び起きた。