2012-02-24 『メランコリア』をみる 映画 柚子と待ち合わせてシネモザイクでラース・フォン・トリアーの『メランコリア』をみる。 憂鬱を象徴する星は云うまでもなく土星だが、地球もまたおなじ意味を与えられることがあったはずだと思って、帰宅してから本棚の三島憲一『ベンヤミン』をめくる。「メランコリーにとらわれて地面を見つめること、また憂鬱の重さはすべてが凝集し固まることでもある。重力そのものである以上、地球こそメランコリーを表わす」。そうすると、この映画で描かれる世界の終わりとは、自殺であると云うことになる。憂鬱との心中であると云うべきか。