• 義姉夫婦と姪が来て、義母の七回忌の法要。まだ若い僧侶の、ずんずん進んでゆく勢いのある読経を聴きながら、黛敏郎のオーケストラ曲の気持ちよさと酷似していることに気づく。読経のあと、御坊と話していると、昨年末にキャプラの『素晴らしき哉、人生』を初めてみて泣きましたとのこと。書棚にあったチャンドラーの『ロング・グッドバイ』から伊丹十三のエッセイの話になって、二冊持っていた『哺育器の中の大人』を御坊は未読だというので差し上げる。