• 仕事が終ってからぶらぶらとジュンク堂を覗いてから、駅前の喫茶店で、とても甘い珈琲を呑みながら、ロドルフ・ガシェがハイデガーの「藝術作品の起源」を丁寧に読解してゆく「作品、現実性、形態」を読んでいる。ところで、卒業論文を書く前に、S先生の研究室を訪れて、ハイデガーの『「ヒューマニズム」について』をやりたいと云ったとき、先生が「すごく面白いのは判るが、ちゃんと『存在と時間』を読んだのか? 後期ハイデガーをきちんとやるためにも、『存在と時間』と四つに組むことをやっておかなきゃ駄目だよ」と意見してくださったことは、本当にありがたかったと今も思っている。