• 朝から『脱獄広島殺人囚』をみる。松方弘樹への追悼。やっぱり変な映画だった。大谷直子の演じる妹の家の裏で、許可のない屠畜を三国人の三人組がやっているのを藪のなかから眺めたあたりから、松方の演技のトーンが、映画のスタンスが変る。まるで懲役の数字を増やすためのように、怪物じみた小松方正や英雄然とした伊吹吾郎を、ぶすぶすと殺し始める。もうこのあたりから実録ものというより神話の劇をみているような感じになる。殺しも脱獄も、何でそれをじぶんは為しているのかまるで判らない、云わば、そうすることに呪われている人間を松方は演じているのだ。これは、『県警対組織暴力』の茶碗を洗うところもおなじである。松方弘樹は、『白痴』とかやればよかったのかもしれない。とにかく、やっぱり素敵な俳優だった。
  • 豆腐プロレス』の第三話をみる。今回は須田さんは出ていないけれどこのドラマはけっこう愉しい。金髪に染めて松井珠理奈は楽しそうだし、これでもうひと皮剥けるとよいなと思う。珠理奈の敵は珠理奈だろうから、じぶんでじぶんの殻をぶっ壊すしかない。そのきっかけになればいいのだけれど。
  • 朝、ゴミを出しに行ったときとても強い風だったので、きょうは一日家から出ず。本を読んだり「しま」と遊んだり。