• ラディアンの『オン・ダーク・サイレント・オフ』とか聴きながら蒲団で本を読んでいる。柚子にカレンダーを買うのを頼まれていたので三宮のセンター街のジュンク堂まで出る。ドン・デリーロの『オメガ・ポイント』の邦訳が遂に出ていて一緒に購入する(『早稲田文学』で連載されていた都甲幸治による『ホワイト・ノイズ』の新訳も水声社から出るらしく嬉しいが、とにかく早く出てほしいものだと思う。ピンチョンもいいがデリーロの邦訳全集がほしいし、絶版になっているものも復刊されないだろうか)。センタープラザを降りるとちょうど「グリル・ピラミッド」が目の前にあり、確かカタカミ君が面白いって云ってたなと思いだして、割引だったのでカツカレーを食べてみる。それから実家の近所の散髪屋に行き、髪を切る。実家に寄ると帰りが遅くなるので、そのまま戻る。駅前のコンビニで、取り寄せていたプロ・アルテ弦楽四重奏団ハイドンの選集と、リバイバル公演の《制服の芽》と《手つな》がまるごと入っている『Stand by you』のタイプAとBを引き取り、スーパーでお菓子とコーラを買って、帰宅する。スーパーのレジで、私の前に並んでいたおっさんは、カゴのなかに、小さな惣菜のパックをひとつかふたつと、どん兵衛の天ぷらそばを入れていて、「わかば」もひと箱買っていった。このおっさんにも、大晦日が訪れているのだと、ふと思う。
  • 帰ると「紅白歌合戦」でちょうど刀剣男子が出ていて槍のひともいて、星野源の《SUN》はやっぱりいい曲だなあと思ったりしながら、TVの前と部屋を往復する。今回はAKBはBNKと一緒に出ていて《恋チュン》をやり、須田亜香里はきれいな衣裳で、にこにこと踊っていて、そこそこ画面にも映る。それだけでとても幸せな気分になる。柚子がつくってくれた、鴨とネギの年越しそばを食べる。「紅白」が終わったら「CDTV」にチャンネルを替えて、柚子と「しま」にも新年の挨拶をする。もう眠くなってくるが『挑発する写真史』を読みながら、またAKBが出てくるのを待つ。久しぶりに《センチメンタルトレイン》で、だったら、もうちょっと二位様を映してくれと思わないでもないが、やっぱり須田さんの穏やかな笑顔が見事で、良い年明け。