- 柚子も中之島美術館に行ってきたそう。柚子が図録を買っていたので、見ながら夕食の前に立ち話をする。人の壁で近くで見るのを諦めて私は素通りした佐伯祐三はやはりとてもよかったという。絵の具の厚みと筆致の残し方がとても今っぽくて好きだった原勝四郎は柚子もよかったそうだ。白隠もよかったらしい。これも碌に見てない。良寛があるのにも気づかなかった。このごろ柚子はユトリロが面白いそうだ。ローランサンは大きなのがあって、このサイズで見るといいなと思ったが、柚子もいいと思ったという。小出楢重は柚子はまあまあで、小磯良平はやっぱりいいなと思ったとのこと。木谷千種の《をんごく》と小林柯白の《道頓堀の夜》は柚子もじっくり見たそうだ。私が、はっと眼を奪われた竹内栖鳳の《惜春》には、柚子も同じ経験をしたという。土田麦僊がやはり私は好き。福田道雄の《ピンクバルーン》は柚子によると国立国際美にも出ていたそうで「こいつ怖い」とのこと。野村仁の《Dryice》が、私はとてもかっこいいと思った。マックス・エルンストの《偶像》は柚子も面白かったという。ロートレックは本当に上手で、ボナールはやはりとても好きというのも同じだった。国立国際美は、企画展も常設展もとても楽しかったと柚子が言うので、私も行ってこようと思う。中之島美の今回の展示では、私はモホイ=ナジのスナップショット(モホイ=ナジってこんなによかったのかと驚いた)と、ボッチョーニの《街路の力》がとても気に入った。
- 『アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ』の続きを少しだけ見て、とても眠くなって蒲団に潜り込む。