• 朝はひどい雨、ひどい下痢。夜はシネマ神戸でニナ・メンケスの『クイーン・オブ・ダイヤモンド』を見る。鞄からカメラを出して写真を撮りたくなるようないいショットが何度も出てくる。しかしそれはたいてい、だらだらと続くシークェンスになる。あるいは、ほんのちょっとだけ、カメラが横にずれて、決まってきたショットの良さをぶち壊す。決して、決して、いい感じの映画にしない。ほとんど青白いほどのティンカ・メンケスのメイクに馴れてくると、ピンク色の肌の白人の女が、LAの真昼の光に照らされて出てくるだけで、驚いてしまう。白人というものを眺める/させられるために、私たちは欧米製の映画を見ていたのかもしれないと思うほどに。昨日『マグダレーナ・ヴィラガ』のエンドロールには赤ん坊の泣き声がずっと鳴っていると思ったが、あれはやはり猫の啼き声だろう。決して諦めない魔女たちの声なのだとしたら。高木正幸の『全学連全共闘』を読む。戦後すぐからの学生運動の潮流が、よく纏まっている。