• 市立伊丹ミュージアムで「泉茂 1950s 陽はまた昇る」展を見る。2階の展示の小さな画面のエッチングの線の鋭さが濃くて何枚もじっと見ていると酔いそうになる。地下の展示の《題不詳(なまけ族)》という絵がよかった。1966年の《Work(別題:頌ピーコック)》や1988年の《ヘルプミー》は、エッチングリトグラフ揚棄で、とても面白かったし、特に後者の針金の使い方は美しいと思った。1996年に開催された個展の図録が1000円だったので買う。
  • 梅田まで出てOギャラリーeyesで中塚亜季の個展を見る。映像、写真、モノタイプ、カンヴァスに油彩と、イメージの圧縮と展開をさまざまなレヴェルで行いながら行ったり来たりしつつ作られる肖像画が面白かった。
  • 帰宅すると石井晴一の翻訳したバルザックの『艶笑滑稽譚』(これを今まで知らなかったのを恥じる)の岩波文庫版3冊が古本屋から届いている。大江の推薦の帯と造本の良さそうな単行本にするか悩んだが、やはり文庫でさらに訳に手を入れたと「あとがき」にあり。
  • 洗濯機を回す。シノーポリブルックナーの《五番》を少し聴く。この演奏では第二楽章が好き。洗濯物を干す前に籠に入れたまま、うっかり寝てしまう。